レイトン教授、炎ジョイ、芸能人ブログ etc…

ネットの炎上はなぜ起こる?鎮火・消火の心得を探ってみた

2008.01.11 FRI


R25世代。「著者の萩上チキさんは、大小様々なディスプレイを介して人とコミュニケーションすることに、若い頃から親しんだ最初の世代」と分析する
昨年から「炎上」という言葉を頻繁に目にするようになった。この炎上とは、ブログや掲示板などにおいて、非難やクレームのコメントが殺到する現象を意味する言葉だ。

最近の例では、人気ゲームソフト『レイトン教授と悪魔の箱』の公式サイトのケースが有名だろう。同ソフトの謎解き部分の解答を掲載した攻略サイトに対し、削除を呼びかける告知を掲載したところ、「攻略サイトを見ながら遊ぶのもユーザーの自由だ」といった声が殺到、猛反発を食らったのだ。また、炎上しているブログの情報を共有するサイト「炎ジョイ」のケースも記憶に新しい。そのコンセプトに反対する多くのユーザーから非難を浴び、炎上。わずか2日間で閉鎖に追い込まれてしまった。

なぜ、これほどブログの炎上が頻発するようになったのか? 昨年、『ウェブ炎上』(ちくま新書)を上梓した批評家・荻上チキさんに聞いてみた。

「もともと人が集まれば、もめごとは一定数存在するもの。母数(ユーザー数)が増えたため、それが増加したように見えるというのもあるでしょう。炎上は、内輪向けの何気ない一言が思いのほか広がることで起こるケースが多いですが、これにはクレームコメントによって“燃やす側”が増えたことも大きいかもしれません」

ユーザーが増えれば火種も増える。そして火事見物のついでに薪(まき)をくべる者も増えている、というわけなのかも。

しかし、これでは恐ろしくって、おちおちブログも更新できやしない! 誰もが自由に意見を言えるのがネットの魅力のひとつだったはず。炎上を避けるために、ブロガーはどんな点に配慮すればいいのだろう。荻上さんは「炎上を完全に予防することは不可能」と前置きしたうえで、次のようにアドバイスする。

「書き手はまず、想定する読者以外にも読まれることを意識すべき。また、過去の炎上事例から、たとえば道徳的にまずい発言、特定の人たちに対する悪口など、燃えやすいケースを認識しておく必要があるかも」(同)

つまりは、必ずしも好意的に読んでくれる読者ばかりではないことを知っておくべき、ということだ。では、いったん炎上してしまったサイトを鎮めるには、どうすればいいのでしょう?

「ユーザーが欲しがっている情報を与えつつ、“ダメなところを見つけて叩く”というサイクルを止める努力をすることです。謝るべきときは謝り、説明すべきことは説明する。時間の経過とともに沈静化していきますから、その過程で油を注がないことが大切でしょう」(同)

「サイト炎上」→「2ちゃんねるで祭り」という流れにハマると、影響はどこまで拡大するか読みきれない。そこで、期せずして自分の個人情報などが出回ったとしても、「そこで流出してしまった情報を回収することは不可能」(荻上さん)だから恐ろしい。穏便なネットライフを送るためにも、ネット上での発言には充分にご注意を!

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