株の売買やネットオークションも関係アリ

そろそろ確定申告の時期ですが…電子申告を始めるには?

2008.01.11 FRI


国税庁によるe-Taxまとめページ。よくある質問やメリットなどを紹介している。導入前にチェックしたい
暦によって多少前後しますが毎年2月16日~3月15日といえば、個人の所得税確定申告の受付期間。筆者のような個人事業主にとってこの時期は、年度末の仕事ラッシュに追われながら、源泉徴収票や領収書などを整理して、人で溢れた税務署に突入するという、考えるだけでもウンザリデイズ。さらに最近ではサラリーマンでも、株の売買やネットオークションなどで簡単に副収入を得られるようになったため、いまや税務署は「個人事業主withサラリーマン」でよりごった返す傾向にあります。

そこで毎年決意するわけです。「来年こそは電子申告に切り替えよう」と。ほら、税務署や市区町村の役場で告知してませんか? 自宅のパソコンから確定申告ができるという「e-Tax(国税電子申告・納税システム)」を。アレさえ導入してしまえば、ネット通販感覚で、確定申告ができるはず。でも、どうやって始めればいんでしょうか? 税理士の依田敏さんにうかがいました。

「まず『電子証明書』を取得して、『ICカードリーダライタ』を購入しておく必要があります。電子証明書とは、インターネットでデータをやりとりする際に、個人を証明するためのパスポートみたいなものですね。電子証明書の発行機関はいくつかあるのですが、地方公共団体で取得する場合、まず住民票のある市区町村の窓口に行きます。そこで住民基本台帳のICカードを入手し、電子証明書の発行手続きを行います」

うわ、いきなり大変そうですね。ちなみに、ICカードリーダライタのお値段は6000円~7000円程度(※)だそう。

「次にe-Taxの『開始届出書』を、納税地の管轄税務署に提出します。この届出書はウェブサイトからもオンラインで提出できます。その後25日前後(※)で、税務署から『利用者識別番号』と『暗証番号』が書かれた通知書が届きます」(同)

あら。今年から始めるなら、もう準備しないとマズいじゃないですか!

「お早めにどうぞ(笑)。で、通知書が届いた後に、e-Taxソフトをパソコンにインストールします。すぐにログインして暗証番号を変更し、先ほどの電子証明書をe-Taxホームページに登録します」(同)

けっこう大変な手間な気がするんですが、e-Taxにすることで何かメリットってあるのでしょうか?

「所得税を多く払いすぎていた場合、還付金が戻りますよね。通常ならその処理期間は6週間程度かかるのですが、e-Taxなら約3週間に短縮されます。特に個人の方の場合、e-Taxで確定申告をする際に、本人の電子署名か電子証明書をあわせて送信すると、所得税額から5000円が控除(※平成19年分か平成20年分かいずれか)されます。また、今年から医療費の領収書や、給与所得の源泉徴収票などの添付を一部省略できるようになります」(同)

劇的に税務署の手数が減るわけだから、所得税10%オフくらいしてくれてもいい気がしますが。ともかく税務署に行かなくて済むからいいか。ただやっぱり、領収書の整理だけは手作業でやんなくちゃいけないんだよなあ。

(※補足:2011年現在では、ICカードリーダラーターの価格は記事取材時より安価になり、また利用者識別番号もオンライン上で即日取得が可能になっています)

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