自治体主催の公式グルメコンテストがアツい!?

インターネット投票を活用した中野区のイメージ戦略とは?

2008.02.22 FRI


このように、飲食店がひしめく光景があちこちで見られる中野区。その中から選ばれた、和洋中、テイクアウト系、和菓子の各グランプリに、認定ステッカーと賞金3万円が授与される
東京23区中、1平方キロメートルあたりの人口密度は、第1位。日本全国で見た人口密度でも、実は第1位(ともに2007年時点)を誇る中野区。

でも、そのスケールの割にはどこかメジャー感にとぼしい(?)中野区が、このたびイメージアップ戦略の一環として、自治体主催の試みとしては斬新な企画を打ち出した。それが、区内で販売されているオリジナル飲食物を対象に、中野の本当にうまいものを決める『中野の逸品グランプリ2008』だ。

「中野は、昔からお笑い芸人さんが多く住むことから『お笑いの街』と呼ばれたり、中野ブロードウェイや中野サンプラザ(アイドルイベントが多く行われる)の印象が強いですよね。このように『サブカルな街』という認知はあるものの、いまいち区としての明確なカラーに欠けている(苦笑)。でも、小売りの土産物店(和菓子など)も含めると約2800もの飲食店があり、おいしいものもたくさんある。そんな中野をもっと知っていただこうと手掛けた企画です」(中野区・区民生活部 産業振興分野 石崎さん)

コンテストの詳細は、まず区民からの公募(自薦・他薦問わず)で逸品をエントリー。1次審査で20品まで絞り込み、2次審査のインターネット投票で区民の愛着度や支持度をリサーチ。そのうえで、中野区長、料理評論家・浜内千波氏、タレント松村邦洋氏など中野に関係の深い審査員6名による最終選考で、部門ごとのグランプリを決するというものだ。

「おかげさまで反響も大きく、現時点(2/14取材時)で250通近い応募が寄せられました。2次審査に進む品の選考は、応募書類の文面から『これが、なんとしても好きだ』という熱い思いがより強く伝わってくるものを残したいと思います」(同)

実際に寄せられた応募書類の声の一部を紹介すると

●「お客様から、当店の『石焼オムレツ専門店を出したい』という要望をいただいたくらいです」(オムレツ/自薦)
●「常連客(しぶめ)が多いらしい」(うなぎ/他薦)
●「濃厚なのにさっぱりとした、とんこつ味。女性店長もかわいくて週に一度は行ってます」(ラーメン/他薦)etc...

というように、「我こそは」的なものから、微妙な一文だけのもの、味と店員どちらが目当てで行っているのかわからないもの(笑)まで、実に様々。しかし、これぞリアルな街(区民)の声ばかりなのだ。

自治体主催のイベントとして、ネットを活用した独自のアプローチを見せた中野区。ネットを活用した町おこしや地域活性プランとして、1つのロールモデルとなりそうだ。

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