2010年度の6%削減は可能なのか?

温室効果ガス削減のキーワード『京都メカニズム』って何?

2008.03.13 THU



写真提供/野口健事務所
地球温暖化防止のために、CO2など温室効果ガスの排出削減を義務づけた京都議定書。日本は1990年を基準年として、2008~2012年に6%の削減を約束している。

でも、これって本当にクリアできるの?環境省は2月8日、京都メカニズムの活用分を6%中1.6%見込んで「達成し得る」と発表したけどそもそも、京都メカニズムって何? オールアバウト「よくわかる政治」ガイドの辻雅之さんに伺った。

「京都メカニズムは、温室効果ガス削減をより柔軟に行うための経済的なメカニズムで、3つのシステムから成り立っています。1つは、余った排出量を国家間で売買する排出権取引。2つ目は、先進国同士が共同で排出量の削減を行う共同実施(JI)。もう1つは、先進国が途上国を援助して排出量を削減するクリーン開発メカニズム(CDM)です」

ということは、日本は3つのシステムを活用することで、6%の数値目標をクリアできる見通しが立ったというわけですね。

「いえ、それくらいで目標達成できるだろうと見込んでいるということで、具体的に何をするということは発表されていません。実際、CDMは世界2位の実績を残していますが(ランキング参照 ※R25本誌ではランキングが掲載されています)、JIはまだスタートしたばかりですし、排出権取引の国内的な整備もこれからです」(同)

では、本当のところ、日本は削減目標を達成することができるのでしょうか?

「難しい質問ですね。もともと温室効果ガスの削減目標は、日本にとって不利な条件で決まっているんです。というのも、70年代のオイルショック以降、日本は国をあげて省エネに取り組みました。一方、ヨーロッパ諸国が省エネを始めたのは80年代になってから。基準年の90年当時、日本は世界一の省エネ国家だったのです」(同)

だから、目標達成も難しいんですね。それもあって、2013年以降の削減目標を定めるポスト京都議定書に、いま注目が集まっているわけだ。

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