人気もやる気も落ちている?

キャリア官僚に導入された「やる気研修」の中身と背景は?

2008.04.03 THU

会社では、ことあるごとに研修が待ち構えている。それは、キャリアと呼ばれるI種採用の国家公務員も例外ではない。現在は階層ごと(課長級、係長級などといった具合)に、研修が行われているが、本年度から新たな研修を追加するという。「やる気研修」などと愛称を付けて報じた新聞もあった、この研修制度。どんな内容なのだろうか?

ひとつは、「3年目フォローアップ研修」だ。各府省から推薦された入省3年目の職員を対象にした研修で、政策について議論するワークショップや公務員としての役割や使命などを再確認するカリキュラムなどが予定されている。これまでは年次で区切った研修がなく、新たな試みだという。

もうひとつは海外での「実務体験型研修」。国際的な場で活躍できる人材を育成するため職員を海外の行政機関に派遣し、派遣先の行政官と交流を図りながら、実務を体験するというものだ。国際化する行政に対応するための専門的な知識や技能を習得するために海外で調査・研究する「短期在外研究員制度」という従来から行われていた研修制度に、本年度から新たなコースとして新設された形になっている。それにしても、なぜ研修が続々と立ち上がっているのか? 公務員の不祥事が続き、モチベーションが下がってるってこと?

「続発する公務員の不祥事を受けて、研修の実施を決めたわけではありませんが、世間の公務員に対する目が厳しくなっているのは事実です。公務員だというだけで周りからお叱りを受け働く意欲が低下している職員や、実際に職務を経験したことで描いていた理想の仕事と自分の仕事との間にギャップを感じてしまう職員もいると思います。そんな人たちを研修でフォローアップして、課題解決に向けて行動する意欲の向上を図っていきたいと考えています」(人事院公務員研修所・所長・菊地さん)

入社3年で3割が辞めるといわれる時代。公務員といえど他人事ではないんですね。


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