ある意味SEO対策!?

タウンページの上位を狙う「ア」で始まるユニークな企業名列伝!

2008.05.09 FRI


引っ越し業者がアから始まるのは、タウンページで先頭に掲載されることを狙うため。アート引越センターは1976年創業なので、約30年前からSEO対策(?)が行われていたことになります 写真提供/アート引越センター
GoogleやYahoo!など検索サイトで、キーワード検索をされた時にちょっとでも検索結果の上位に自分のサイトが出てくるようにする「検索エンジン対策」。IT通ぶっていってみると、SEO(Search Engine Optimization)。

検索サイトの需要が増えたことで一気に注目されるようになったSEOですが、その元祖はインターネットが普及する前、意外な場所にもありました。それはNTTのタウンページ。業種別で五十音順に掲載されるので、「ア」で始まる名前にすれば、ライバル店より先に利用者に見られる可能性が高いというわけです。そう、これこそインターネット以前の「SEO」ではないでしょうか。

調べてみると実際に引っ越し業者は「ア」で始まる名前が多いようです。そこで、業界大手のアート引越センターに聞いてみることにしました。

「弊社の前身は『寺田運輸』という小さな運送会社でしたが、1976年に、当時のオイルショックによる不況を打開するために引っ越し業を始めることになりました。電話帳に広告を出すけど、目立たなくてはいけない。そこで電話帳で先頭に来る『アー』で始まる名前にしようと考えたようです」(アート引越センター 企画広報室)

アーア、アーイ、アーウ・・・と順番に声に出して、しっくり来たのが『アート』という名前だったそうです。これが功を奏したのか、アート引越センターは一躍有名に。でも、そのあと『アー』で始まる名前の会社が急増したのだとか。「アーク引越センター」はわりと有名かもしれませんが、そのほかに「アース引越センター」「アーイ引越センター」果ては、「アーア引越センター」「アーアーアイ引越サービスセンター」「アーアーアーアンシン引越サービス」なども。

ほかの業種でもこういうことが起こりそうですが、引っ越し業者にこういう名前が多いのはなぜですかね?

「やはり引っ越しをするときには電話帳を引く人が多いからじゃないでしょうか。『ア』のつく名前にするのは今でも有効でしょうが、さすがにらちがあかなくなってきたようで、名称を変えたところも多いようですよ」(同)

少しでもたくさんの人に見てもらうために「ア」の付く名前にしても、同じような社名ばかりになったら逆に目立たなくなってしまう。うーん、難しい。そこで、「プロレス引越センター」や「正義の味方引越センター」(どちらも実在)のように、1回聞いたら忘れない社名にするのが今後のトレンドになのかもしれませんね。

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