バーチャルのお金がリアルに使える!?

ネットの“お金”を現金で売買RMT=リアルマネートレードの現状

2008.05.09 FRI


韓国で開発され、日本でも人気のユーザー数No.1(オリコン顧客満足度調査ランキング)のMMORPG『ラグナロクオンライン』。ちなみに日本ではグレーだが、韓国では「ゲーム産業振興に関する法律」により、RMT行為は違法になっているんだとか (c)Gravity & DTDS
サイバーエージェントは「アメーバブログ」に仮想通貨と言われる「アメゴールド」を導入したそう。「アメゴールド」は現金で購入できたり、広告掲載などで貯めることができるなど便利に使えるのだとか。

さて、このニュースで登場した仮想通貨というキーワード。ちょっとなじみの薄い言葉だけど、オンラインゲームの世界ではかなり一般的に使われている用語で、「現実には流通していないけど、インターネット上の仮想空間で流通している通貨」という意味。しかも海外では、オンラインゲームの中の仮想通貨を現実のお金で売買する「RMT」(=Real Money Trade)が公式に行われているゲームも多いそうです。

もし日本でもRMTができるなら、ゲームで遊んでゲーム内の通貨を稼いで、現金で売ってひと儲けなんてことができたりして!? でも、仮想通貨を現金で売買するのって法律的にOKなんでしょうか?

「現在の法律ではグレーでしょうね。銀行法や紙幣類似証券取締法、インターネットで国をまたぐ場合は外為法など、ひっかかりそうな法律もいくつかあるにはあります。しかし、そもそも現在の法律では、このような状況が想定されていません。法律の文言の解釈次第で白とも黒とも言えるような、はっきりしない状態です。現状に合った法の整備が待たれますね」(RMT事情に詳しい弁護士)

一方、日本のオンラインゲームの運営会社はRMTをどのように捉えているのでしょうか? 人気オンラインRPG『ラグナロクオンライン』の運営会社、ガンホー・オンライン・エンターテイメントの河村稔之さんにお聞きしました。

「弊社のゲームは、RMTを想定して作られておりません。利益目的のためにキャラクターが大量生産されるとゲーム内で流通する仮想通貨の量が極端に増え、現実社会と同様にインフレが発生するため、多くのプレイヤーが迷惑を被る結果となります。また、ゲーム内で現実のお金が密接に関わることに嫌悪感を示すプレイヤーは非常に多く、ゲーム外での現金のやり取りは詐欺などのトラブルに遭うこともあり、弊社では利用約款で禁止しています。規約違反が発覚した場合は利用停止などの重い処分が下されます」

ほかのオンラインゲームの運営会社にも伺ってみましたが、こちらも同じような理由でRMTは利用規約で禁止しているそう。しかし、ゲーム内での仮想通貨の受け渡しは、規約に則った通常のやり取りなのか、それともRMTに当たるのか(=ゲームの外で現金のやり取りがあるのかどうか)判別しがたく、正直手を焼いている状況なのだとか。

規約がある以上「ゲームで遊ぶだけでひと儲け」というのは難しいみたい。RMTに関しては、会社ごとに規約があるので注意してみてくださいね。

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