「ネットワーク準備度指数」で2連覇

意外なIT立国!?デンマークの謎に迫る!

2008.05.23 FRI


環境先進国としても名高いデンマークの景観。なお今回のネットワーク準備度指数では、首位のデンマークが5.78ポイント、同じく2年連続2位のスウェーデンは5.72ポイント、3位のスイスは5.53ポイントという評価。日本は5.14ポイントだった
世界経済フォーラムが今春、『2007-2008世界ITリポート(Global Information Technology Report)』を発表した。これは各国の情報通信技術の整備度を評価し、ランキング化したもので、7度目の今年は過去最多の127カ国が評価対象となった。

評価基準は、国内総生産やインターネット利用者数、インターネットの帯域幅(通信速度)などからポイント数を算出した「ネットワーク準備度指数」。これは、その国においてITが産業の向上と発展のために効果的に活用されているかどうかを数値化したものだ。

気になる日本の順位だが、昨年の14位から19位へと後退。まだまだ経済大国であるはずの我が国だが、IT水準ではあまり評価されていないことが浮き彫りになった。

ランキングを一覧すると、アメリカは4位。お隣の韓国は前年19位から大きくランクを上げて9位につけている。そして1位は、北欧のデンマークが2年連続で首位という結果に。

では、デンマークとは一体どんな国なのか? さっそく、滞在・留学経験者から証言を募り、かの国の実態に迫った。

デンマークは九州と同程度の面積に約543万人が暮らす小さな国で、正しくは「デンマーク王国」と称する。

「高い消費税(25%)を徴収される反面、福祉制度が充実しているなど、行政の整備がしっかり行き届いているイメージはあります」

そう語るのは、留学経験を持つ橋本さん(20代・女性)。また、転勤によって現在もデンマークで暮らす会社員、福田さん(30代・男性)からはこんな証言も。

「オンラインバンキングの充実や、契約時のデジタル署名の普及など、随所にIT活用度の高さは感じます。人件費が高い小国なので、効率化のための必然だったのではないでしょうか。その反面、各世帯ではいまだにADSL回線が主流で、しかも1~5MB程度のサービスばかり。日本の環境に慣れた身にはツライです」

2連覇達成のIT強国にしてはちょっと意外な実態だ。

しかし、一方で福田さんは「役所関係の手続きなどは電子化が進み、少人数で効率的に行われている」とも語る。実際、デンマークではITと国民カード(納税者背番号制)の組み合わせで、保険や福祉の手続きなどに必要な人件費を年間100億円も節約しているという。

これは日本もぜひ見習うべきポイント。今回のランクダウンが、行政を奮起させるキッカケとなればいいのだが。

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