なんだか非常にモメてるみたいですが

「後期高齢者医療制度」ってつまり何がどうなってるの?

2008.06.05 THU

今年4月の制度移行の直前から、にわかに「こんな年寄りイジメの制度とんでもない」「いや少子高齢化時代の医療費抑制のためには合理的」「名前がよくない」「んじゃちょっと運用を修正します」などなど、いろんな話が飛びかってる後期高齢者医療制度。正直、75歳以上のお年寄りが対象だし、あんまし実感ないなーって人も多いかも。でも、今までもこれからも我々は保険料を納め続けるわけだし、他人事なんかじゃ全然ないのだ。 

実はこの制度、小泉内閣時代には施行が決まっていた。増大の一途をたどる医療費に歯止めをかける医療制度改革の一環だ。

「75歳以上(65歳以上の一定の障害を持つ人を含む)の人たちを新しい保険制度に移行し、ある程度の保険料を負担してもらおうという仕組みです。基本的には、従来よりむしろ平等で合理的な制度として設計されています」(厚生労働省関係者) 

しかし、被保険者であるお年寄りはおろか、現場の医師会などからも不満が噴出中。

「保険システムの基本的な考え方として本末転倒だと私は思います。おもな目的は医療費の削減・抑制であり、お年寄りの方々が安心できる良質な医療を提供することではありません。しかも、特別会計を含めた国の財政のムダは放置したまま。年金も含めた社会保障システム全体を再構築すべき時期に来ているのは明らかでしょう」(経済ジャーナリスト・荻原博子さん)

政府が掲げるプライマリーバランスの黒字化という目標に沿って、02年から社会保障費は年に約2200億円ずつ圧縮されてきた。税金は高くても手厚い保護もある大きな政府と、自己責任・自助努力が基本の小さな政府の選択において、いつのまにか我々は後者を選んじゃってたらしい。

メタボという呪文で将来の生活習慣病リスクを抑制させられてる我々だって、いつかは高齢者になる。はたして50年後の社会保障システムやいかに? ちなみに後期高齢者とされた方々にうかがうと、50年ってあっというまらしいっす。


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