今、東京はどんな都市になろうとしているのか?

日々、変化していくTOKYO次なる“新名所”はどこ?

2008.06.30 MON

このごろ東京の街を歩いていると、至る所で工事が行われているのを目にする。うーん。東京って今後一体どんな街になっちゃうの? そこで、元東京都副知事で都市政策に詳しい明治大学大学院教授の青山やすし(※WEBでは表現できない文字の為平仮名で表記しております)さんにお聞きしました!

「東京は世界をリードする中心都市。こうした世界都市は発展にともない2つの特徴的な機能・役割が自然と出てきます。ひとつは情報社会の舞台として、金融や本社機能だけでなく、情報交換や交流の拠点となること。そのためには、たとえばオフィス街であっても、ホテルやレストランなどの商業施設が必要となります。もうひとつは、成熟社会として文化的活動が盛んに行われること。成熟社会とは、人々が経済成長のほかに、文化や娯楽によって生活の質の向上を求める社会です。その意味で、近年、都心がどんどんエンターテインメント性に富んだ場所に変わっているのは、偶然ではなく歴史の必然なのです」

ふむふむ。都心に娯楽施設が増えているのは、決して偶然ではなく、世界都市として必要なものだったのね。

「また、情報社会では人々の動きがより煩雑になります。以前は郊外や地方から首都への物流が中心だったため、主に放射状に道路や鉄道が作られていたのに対し、現在の交通インフラの整備は、環状、あるいは交通の結節点同士を結ぶネットワーク作成が優先されています」

確かに副都心線など、最近の鉄道新線はほぼ必ず他の路線と接続している。現在工事中の首都高速中央環状新宿線や圏央道といった高速道路も環状バイパス。いずれも既存の交通網にうまく結びついている。

「一見、放射方向のような日暮里・舎人ライナーにしても、起点となる日暮里駅は、現在、成田空港へのアクセス改良を主目的として工事中。街も再開発され、国際的な変化が期待できる場所なんです」

インフラ整備や新スポットの誕生で人の動き、交流が活発になり、東京の街に新しい一面が生まれる。では、実際に今後、注目されそうな新名所はどこか。

「インフラ整備により、今まで見落とされがちだった隙間エリアが遊び場所として楽しめると思います。たとえば副都心線では、北参道や雑司が谷に注目しています。北参道は明治神宮、雑司が谷は鬼子母神が近くにあるので、静かな雰囲気を生かして街が活性化するのでは」(『東京人』編集室・田中紀子さん)」

さらに今までは「仕事の場所」と思っていたあのエリアも。

「現在、大正3年竣工の東京駅駅舎、明治27年竣工の三菱一号館の復元工事が進む丸の内も注目。丸の内が持つ土地の歴史や昔ながらの街並みを大切にした再開発を行っており、遊ぶにも面白い場所だと思います」(田中さん)

政治経済だけでなく、文化の発祥・啓蒙地としてさらに変わりゆく未来のTOKYO。仕事に遊びにデートにワクワク感はしばらく続きそうです!


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