もしもの時、海でお世話になるよね?

「水上警察」と「海上保安庁」「海上自衛隊」の役割はどう違う

2008.07.17 THU



写真提供/AFLO
海上自衛隊の護衛艦「あたご」と漁船「清徳丸」の衝突事故で、過失の有無などを捜査したのは海上保安庁だった。しかし、海の安全を守る組織には水上警察も存在する。捜査なら警察という気もするが。この3つの組織の違いを知るためにホームページをのぞいてみた。

まずは海上保安庁。「国土交通省の外局。海上での人命及び財産を保護、並びに法律違反を予防、捜査し、及び鎮圧する」とのこと。海難者救助のイメージが強いけれど、犯罪の捜査権もあるとは意外。他にも、海での火災や航行の安全管理、海上からのテロに備えての警備なども担当している。

水上警察は「都道府県警所属。薬物・銃器等の密輸や集団密航などの水際犯罪対策を行う。水難事故者の救助、転覆・転落事故等の捜索等にも従事」だそうだ。あれ? 犯罪捜査と救助って海上保安庁と同じでは?

最後に海上自衛隊。「防衛省に属し、海上からの侵略、武力攻撃に対し、国土を防衛することを主任務とする」。民間人への指導や逮捕、捜査などはできないので、上の2つとはあきらかに役割が違うな。

そこで、海上保安庁と水上警察の違いを廣瀬肇海上大学校名誉教授に詳しく聞いた。

「一番大きく異なるのが管轄範囲です。海上保安庁は大型の船舶や飛行機、船などを所有し、日本の領海や200海里の排他的経済水域を超えた公海でも活動ができます。一方、水上警察は日本の領海内である12海里まで。現実的には、湾内で活動をすることが多いようです」

犯罪捜査に関してはどうなんでしょう?

「窃盗や密漁、船の事故などは海保も捜査しますが、殺人事件や暴力団、覚醒剤関係は捜査力と組織力が必要なので、警察に頼ることが多いですね。両組織は犯罪捜査に関する協定を締結しています」

ちなみに、海上保安庁は海上自衛隊と連携して不審船対応の訓練を行うこともあるとか。ある程度のすみ分けはあるようだが、しっかりと連携プレーで海の安全が守られているのでした。


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