誰でも簡単につくれるらしい!?

そもそも「政党」ってなんのためにあるの?

2008.08.07 THU



写真提供/時事通信社
衆議院の任期満了まであと1年あまり。解散・総選挙が近くなってきたことで、各政党の動きがやたらと活発だ。とはいえ、選挙と聞いて思うのは、このところずっと世論調査などで「支持政党なし」と答える人が自民党や民主党支持者を上回っていること。ある新聞の調査では、いまの政党が「役割をはたしている」と思う人は1割しかいなかったという。総選挙が近いといっても、ほとんどの人は政党に期待していないのである。

そもそも政党はなんのためにあるのか。政党が誕生したのは19世紀のイギリス議会で、日本では自由民権運動の推進者、板垣退助が明治14年につくった自由党が初の政党といわれている。人が集まれば派閥が生まれ、それぞれが自分たちの主張を通そうとする。みんなが勝手に意見を言っていたら効率が悪いし、選ぶ側の国民にだってわかりづらい。政党とは、政治についてある程度同じ考えを持った人が共通の目標(政策)を実現するためにつくる団体なのだ。

それだけに政党には「公党」として公的な役割も求められている。その役割の代表的なものが、国民のさまざまな意見や利益を政治に反映し、国民と議会を結ぶパイプ役となること。イギリスの政治学者、E・バーカーは「政党は、一方の端を社会に、他方の端を国家にかけている橋である」といっている。選挙のときに、社会が抱える問題や政治課題の処方せんを公約として有権者にしめし、国民もそれを投票の基準とし、政党を通して政策を選択する。それが政党のあり方で、既存政党に期待する人が激減しているというのは、政党が本来の役割をはたせていないということなのかもしれない。

ちなみに政党は誰でもつくることができる。ただし、政党助成金をもらえる政党法人になるには条件があって、まず5人以上の国会議員が所属していること、あるいは、いちばん最近の国政選挙で2%以上の得票があったこと。たしかにハードルは高いが、いまの政党に期待できないなら自分でつくってしまうのもアリではないか。


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