国民の約9割が知らなかった?

パブリックコメントって、いったいどんな制度?

2008.08.21 THU

あんな政策に、こんな法令。国には一言モノ申したい! という人も多いと思うが、実行できる制度があることをご存じだっただろうか。それが、「パブリックコメント」だ。国や自治体が政策の立案等を行おうとする際、その最終段階の案を国民に公表し、広く意見や情報を提出してもらう機会を作ろうと設けられた。まさにパブリック(=広く公に)コメント(=意見・情報・改善案など)を求める手続きのことで、1999年に閣議決定。2006年4月施行の改正行政手続法では、中央省庁が法令を作る際の手続きとして原則化された。

ところが、である。先日公表された内閣府の調査(4164人回答)によれば、この「パブリックコメント」について、制度を「知らない」人が88%にのぼることがわかったのだ。「知っていて意見投稿したことがある」は、わずか1%だった。しかもなんとも残念なことに、昨年1年間で消費者に利害関係のあるテーマのパブリックコメントのうち、55%には意見がまったく寄せられなかったというのである。

そこで、R25おなじみの体験企画、パブリックコメントをやってみましたを展開するはずだったのだが。たしかに制定予定の政策や規則は公開され、意見募集は行われていた。ネットでパブリックコメントを検索すると、出るわ出るわ。省庁、警察、自治体、意見募集を集めたサイトもあった。意見もネットを通じて出せる。

だが、特に政府系のものは、コメントをしようにも募集案件そのものが難解なのだ。これでは意見をしようにも、専門家でもなければやりようもない印象。しかも、意見募集の期間は数週間と短い。よりよい政策を作るために国民の意見を広く募りたいと考えているとは、とても思えなかった。

たしかに国民に公表して意見を求めましたとは言えるかもしれない。でも、これではまるで単なる儀式の気が。パブリックコメント制度に、コメントしたくなってしまったのであった。


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