もしも病院でトラブルが起きたら

「これって医療ミス!?」と思ったらどうすればいいの?

2008.08.21 THU



写真提供/AFLO
先日、家族が胃の細胞を一部摘出する胃ガン検査を受けた直後、大量吐血して緊急入院する事態が発生。これって「医療ミス」では? 疑念を抱きつつ医師の説明を聞くと、「原因は特定できない」とか。どうも納得できないけど、こんなとき患者側は誰に相談すればいいのか。医療被害問題を扱う「医療問題弁護団」の大森夏織弁護士に聞いてみた。

「全国で発生している医療事故は死亡案件だけで年間約2万件超という試算がありますが、事故原因の分析や調査をするシステムは、医療機関でも行政レベルでも、まだまだ整っていません。一部の自律的な医療機関と、患者側弁護士がその役目を担っている程度なのが現状です」

そもそも、どういうケースが「医療ミス」にあたるんでしょうか?

「医療事故は起きてはならないことですが、現在の医療では避け得ない不慮の事故も存在します。そこで重要なのが、その事故が予測・回避不能なものだったのか、それとも医療従事者の過失によるものかを判断すること。一般的に医療ミス(医療過誤)と呼ばれるのは後者のケースです」

その判断はどうやってするんですか?

「調査依頼を受けた弁護士は、病院からカルテを集めて診療過程を明らかにし、同分野で実績のある第三者の医師などに協力を仰いで、事故原因の分析を行います。その結果、病院側に過失が認められれば損害賠償などの責任を追及します。逆に過失がないことが判明するケースも当然あります」

深刻な問題とはいえ、調査まで頼んで過失がなかったら、気まずいですねえ。

「医師と患者が信頼関係を失うことは、医療行為の大きな障害になります。それを防ぐためにも、まずは主治医にハッキリした原因分析と説明を要求することです。それでも納得できなかったら、弁護士などの第三者に相談するのがよいと思いますよ」

医療が高度化された現代だからこそ、医師の言葉に少しでも疑問があれば、臆さずに聞くことが大切なのかも。


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