旧車會へシフトしている !?

暴走族が高齢化で減ってきてるってホント?

2008.09.12 FRI


匿名ながら取材を受けていただいた「南大阪音色狂想曲團」のみなさん。チームの活動は強制せずに、集まりたい人だけ集まるとか。見た目は少し怖いんですが、礼儀正しい人ばかりでした
一昔前、夜になると頻繁に耳にした暴走族の騒音。近ごろめっきり少なくなったように思います。代わりに成人版・暴走族が増えているという話もあるようですが、実際のところ、暴走族の今ってどうなっているんでしょう? 警察庁に現状を聞いてみました。 

「暴走族は減少傾向にあります。大きな要因としては、これまで暴走行為に対して迷惑を被った人との実況見分を経て検挙していたものが、平成16年度の道路交通法改正にともない、誰が見ても迷惑行為であると判断できれば検挙可能になったことが挙げられます。また、社会問題である少子化に加えて、暴走族をカッコいいと思わない若者も増えていること、若者の関心がゲームやインターネットなど、インドアな遊びに移っていることも影響しているようです」(警察庁広報課)

検挙手続きの簡易化により、暴走行為による検挙件数は平成9年度が247件、平成19年度は288件と、ここ10年でやや増加しています。しかし、実際に検挙された人数は平成9年度が5656人、平成19年度は2619人とほぼ半減。このデータは、1件あたりの検挙人員数が減っている、つまり暴走行為に及ぶグループ内の人数が著しく減っていることを示しています。

その一方で、成人の暴走族が増えているという話は本当なのでしょうか?

「ここ数年を見ると減少傾向にはあるのですが、若者の減少割合が大きすぎるため、成人男性の検挙者が増えている印象はあるかもしれません。最近では、旧型バイク愛好家で構成される『旧車會(きゅうしゃかい)』が暴走族に成り代わってきており、その動向を注視しています」(同)

近年、ニュース番組等でも度々耳にするようになった「旧車會」。実際はどんな人たちなのか、旧車會「南大阪音色狂想曲團」の團長さんを直撃してみました。

「身なりがこうなので、暴走族と勘違いされても仕方がない部分はあるかもしれません。ただ、私たちはヘルメットをかぶりますし、信号もきちんと守っています。純粋に旧型バイクを楽しんでいるので、一部暴走行為に及ぶチームがあるのは残念ですね」(團長さん)

音色狂想曲團には10代の若者も参加しており、交通ルールの指導に加えて、大人が人生相談に乗ることもあるそう。「旧車會が盛り上がることで、バイク好きが高じて暴走行為に流れてしまう若者を受け入れることができれば」とは團長さんの言葉で、一概に「旧車會=暴走族」とひとくくりに考えることはできないようです。

いずれにせよ、時代の流れとともに確実に減少傾向にある暴走族。年始の恒例となった「初日の出暴走」のニュースも、いずれなくなる日がくるのかもしれません。

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