本会議は年間18日間!

一番身近な「区議会」の会期が短いワケ

2008.09.04 THU



写真提供/公会計研究所
今年3月、区議会議員が選挙カーのガソリン代を水増し請求して書類送検されたというニュースを目にした。そういえば、区議会議員ってどんな仕事をしているのかあまり印象がない。住民でも接点が乏しく、一番身近な区役所の予算や条例などを決めている議員のはずなのにと思ってしまう。そこで、まず本誌編集部のある中央区の議会を調べてみると、19年の本会議の日数は20日。これってなんだか短い気がする。ちなみに衆議院は71日だそうなので、3分の1以下か。他に委員会や全員協議会というものがあり、本会議と合わせた各議員の実働は基本が50日強程度の模様。会社員の感覚からするとかなり少ないような。この少なさの原因は仕事が少ないから? そこで、都政専門紙『都政新報』の森地明記者に聞いてみた。

「区議会が扱う範囲は決して狭くありません。もともと23区では、都心全体をまとめて扱った方が効率のよい上下水道などの仕事は都議会が扱うという特殊な仕組みになっています。区は権限が限定されていたため、権限拡大を進めており、例えば00年にはごみ処理の権限移譲などが実現しました。現在、小・中学校、国民健康保険、戸籍・住民票など一般の市のような仕事のほか、一般市では取り扱えない、鉄筋の大規模建築物の建築確認や保健所の仕事も区が行っています。23区はほとんどの市町村と比較すると経済的に余裕があるので、議員が少々お金のかかる政策を要求しても、実現できてしまいます。結果的に、扱う範囲が広くてもあまり議会が紛糾しないことから、審議時間が短いようです。同じ都内でも市の議会は会期が長く、紛糾するケースが多々あります」

なるほど。財政の豊かさは会期の短さにつながるわけなんですね。

ちなみに、議会のない日も決してヒマなワケではなく、地域を回って区民の意見を聞いたり、議会報告を配ったりと多忙なご様子。僕らも区政を預かる議員にばかり頼らず、区議会の様子をたまにはHPなどでのぞいてみましょう!


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