若者の入党者が急増中!?

イマドキの日本共産党は何を目指しているのか?

2008.09.11 THU



写真提供/時事通信社
格差社会、ワーキングプア問題などが叫ばれる昨今、日本共産党の新規党員が増加しているという。同党広報によれば、昨年9月以降に入党した新規党員は1万600人(9月3日現在)。なかでも20~30代の入党が目立って増えているそうだ。今年2月の衆院予算委員会での日本共産党・志位和夫委員長の派遣労働問題についての発言がネットの動画サイトに投稿され、肯定的な反響が寄せられるなど、近年にない注目を集めている。

「弱者の味方」を印象づけた日本共産党だが、一方で「共産主義って中国や北朝鮮のようなものじゃないの」なんて声があるのもまた事実。いったい、イマドキの日本共産党は何を目指しているのだろう? ジャーナリストの大谷昭宏さんに聞いてみました。

「そもそも共産主義は、必要に応じて富を分配するというのが大原則です。たとえば、病気になってお金がいる人、扶養家族が多い人、所得が低い人などには、今以上にしっかりとした保障が必要じゃないか、というのが日本共産党の主張です。だから、福祉を重要課題としてあげるわけです」

しかし、日本は資本主義社会ですから、なかなか難しい面もあると思うのですが。

「そうですね。無駄な公共事業、そして防衛費を削減して、高額所得者へもっと課税しようというのが、現在の日本共産党の基本的な考えのようです。それもある意味、富の分配といえますよね。今の政治における日本共産党の役割は、アメリカ型の行き過ぎた市場原理主義と、それにならった構造改革路線が生み出したゆがみを緩和することにあると思います。だから、分配の財源をどこに求めるか、という話になるんですね。ただ、資本主義の存在意義は認めつつも、将来的には共産主義に発展させたいと考えているのは間違いないでしょう」(同)

共産主義がいいかどうか、その政策が実現可能かどうかはともかく、確かに今の時代は世知辛い。お金も、ましてや権力もない若者が、日本共産党に期待してしまうのは無理もないかもしれない。


関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト