一番ワリを食うのは若者!?

日本は特別大きい「世代間格差問題」って何?

2008.09.18 THU



出典/内閣府ホームページ
年金は将来、もらえるか不安だし、医療費の自己負担も少しずつ増えている。なんだか上の世代よりずいぶん損をしているような気がするR25世代。実際のところどうなんだろう、と調べてみたらありました! なんと世代間の損得の格差について、はっきりした数字を計算する方法があり、データが示されているという。そこで、『この国の経済常識はウソばかり』などの著書がある経済ジャーナリストの立木信氏に聞いてみました。

「それは世代会計といい、アメリカの財政学者コトリコフらが91年ごろから提唱している考え方です。一生の間に政府や自治体から受ける年金、社会福祉をはじめとするサービス(受益)と税や借金などによる負担の差を世代ごとに計算して、損得を明らかにする手法です。05年のデータによる秋田大学の島澤諭准教授の推計では、一番ワリを食うのが75年生まれから85年生まれの世代で、一生のトータルでは2350万円から2500万円の赤字です。逆に一番受け取り金額の超過が大きいのは40年生まれで1400万円の黒字となっています」

えーっ、差し引きしたら4000万円近くも差があるじゃないですか!

「実は、日本の世代間格差は国際的に比較しても最も大きな水準です。別の試算では世代間格差は1億円超というものもあります。コトリコフらの論文によると、日本の世代間格差は、日本の次に格差の大きいドイツの1・2倍強、財政赤字大国イタリアの1・5倍程度、比較的格差の少ないアメリカやオーストラリアと比べると3倍から4倍にのぼります。まさに格差社会ですね」

格差を是正しようにも、有権者の示す意志は過半数を占める50代以上の意思ということになりやすく、若年層の意思は政策に反映されづらくなっていく。考えれば考えるほどへこんでしまう話。もちろん、お年寄りへの感謝や尊敬は忘れないようにしたい。でも、これからはニュースを見るたびに損得を考えてしまいそうな自分がいるのであった。


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