似ているようで大きく違う

「法律」「政令」「省令」「条例」…役割や関係はどうなってるの?

2008.09.18 THU


「法律」「政令」「省令」「条例」日ごろニュースや新聞で目にする言葉だけれど、それぞれどう違うんだろうか。法律は結構大まかなもので、細かい中身は政令や省令などで決められ、法律だけでは具体的なことはわからないなんて話を聞いたことがあるけど、実際のところ役割分担はどのようになっているのだろうか。

まず、全国民に対して義務を課し権利を制限することができるのは「憲法」と、国会で決めた「法律」だけ、というのが大原則。これは、憲法にも書いてある。理由は、大切なことは議会で決めるという議会制民主主義を採用しているため。では、「政令」や「省令」の役割はというと、政令は内閣、省令は省という行政機関が定める命令だ。どちらも法律が決めたことについて数値など実務的な細かい点を定めたり、役所内部のルールを定めたりする。

なぜこんなややこしい仕組みになっているかというと、法律を作るためには膨大な手間と時間がかかるため。しばしばルールを動かす必要があるところや細かいところは改正しやすい政省令で定められるのだ。

なお、官庁の事務方が決めた「通達」などのさらに細かい解釈ルールもある。これが濫用されるのがいわゆる「通達行政」。ある日突然、税率や補助金の基準が変わるケースもあり、これを裁判で争うことができないため、批判も多いとか。ちなみに、これらの優先順位は「法律」「政令」「省令」「通達」の順になる。

また、これらに似たものとして「条例」と自治体の「規則」がある。条例は自治体議会により定められ、自治体内でのみ、そして、およそ法律の範囲内で住民に義務を課し、権利を制限することができる。規則は法律に対する政省令と同じ役割になっている。

このように、法律や条例という重要なルールは議会で、細部は役所で決める仕組みになっている。基本的なルールを決めている議員の選挙はやはり、大切なのである。


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