ペイリンの登場で注目度急上昇

米国の「副大統領」ってどんな役割の人なの?

2008.10.09 THU



写真提供/APImages
米国最大の政治イベント、大統領選挙もいよいよ佳境に入ってきた。とくにこのところ、民主党のオバマと共和党のマケイン両候補の戦い以上に注目を集めているのが、マケインが選んだ共和党初の女性副大統領候補、44歳のアラスカ州知事、サラ・ペイリンの存在だ。

なにしろ、その女教師を彷彿とさせる「ホットなルックス」のためか、ペイリンが副大統領候補に抜擢されたとたん、全米中が大騒ぎ。ヌード写真騒動は起きるわ、17歳の長女の妊娠が発覚するわ、いまや米メディアではハリウッドセレブ並みの扱いで、このペイリン効果によって一時はマケインがオバマを支持率で逆転したくらいなのである。

ところで、この副大統領ってどんな役割なのか。じつは、副大統領が政府の政策にかかわったりすることはあまりない。おもな仕事は上院議長を兼務し、賛成票と反対票が同数の場合に法案の採否を決定することで、かのジョージ・ワシントンが初代大統領をつとめたとき、副大統領のジョン・アダムスという人が「人類がつくったもっとも不要な仕事」と嘆いたほどだったという。

いわば非常に影が薄いのだが、その副大統領にもすごく大切な役割がひとつある。それは大統領になにかがあったとき、代わりに大統領になること。米国の憲法では、大統領が死去・辞任・免職などで不在になった場合、副大統領が昇格し、職務を引き継ぐことが定められている。米国には大統領と副大統領は同じ飛行機に乗ってはならないというルールがあるくらいで、万が一のとき、代わりに大統領がつとまるかどうかが副大統領に求められる第一の資質なのだ。

実際、最近の副大統領は、クリントン政権のゴア副大統領が環境政策などを担当して力を発揮し、現在のブッシュ政権のチェイニー副大統領も影響力は大統領以上といわれるなど、実力者が続いている。そのへんも今回、副大統領が注目される理由のひとつなのである。さて11月4日の大統領選投票日まであと約1カ月。ペイリンは史上初の女性副大統領になれるのか!?


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