「重要閣僚を歴任」っていうけれど

重要じゃないポストもある?閣僚ポストの「格付け」事情

2008.11.13 THU



写真提供/時事通信
大物国会議員の経歴に関する記事を見ているとよく出てくるのが「重要閣僚を歴任」という言葉。そもそも、大臣って時点で国会議員なら誰もがなりたがる要職なんだけど、大臣にも軽い重いがあるんだろうか。そこで、政治学が専門の、埼玉大学の松本正生教授に聞いてみた。

「見方は二つあります。まず、世間的な『格』の高さです。この点ではメジャーな官庁の大臣が重要で、特別テーマによって設置される担当大臣は少し落ちるという評価でしょうね。昔は『○○庁長官』というのも格が低いと見られていましたが、省庁再編で政治家の長官ポストはなくなりました」

もうひとつはどんな見方ですか?

「政治家のキャリアという観点から見た『格』です。これは、大臣に初めてなる人がなれるポストかどうかである程度見分けがつきます。特に予算配分や経済運営全般に大きな影響力を持つ重要官庁である財務、経済産業が抜きん出ていて、次が権限や許認可権の多い現業官庁である国土交通、厚生労働、総務になります。これらと外務大臣は初入閣ではなかなかなれないポストです。そして、官房長官以外これといった大臣キャリアのない安倍晋三氏が総理になる前は、総理を目指すためには必ずこれらのポストと自民党の幹事長や政調会長を歴任する必要がありました。逆に軽く見られがちなのは特命の大臣です。手足となる組織を持たないので権限が限られており、大臣の中でも初入閣組のポストといえます。もっとも、最近はこの傾向が薄れつつあります」

それでは、官房長官はどうですか?

「官房長官は首相の腹心であり、パートナーです。さらに、首相に万一のことがあればその代理も務めます。そういう意味ではある種の別格ポストです」

自民党単独政権の時代とは異なり、以前はあった何期目で入閣、という基準も絶対的なものではなくなりつつある。今後は、ますますサプライズ入閣が増えるのかもしれない。


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