なんと丸1年がかりの大仕事!

09年度は過去最高額に?予算成立までの長~い道のり

2009.01.22 THU



写真提供/時事通信社
毎年この時期になると来年度の予算のことで世間が騒がしくなるのだけど、そもそも国の予算って誰がどんなふうに決めてるの? 財政や税法に詳しい国士舘大学の酒井克彦教授にお話をうかがってきた。

「実は予算というのは年度の初め(4月)ごろから次の年度の調整がはじまっています」

えっ、そうなんですか。いつも年末年始に慌てて取りまとめているように見えるけど。

「税収をベースに、各省庁にお金を振り分ける設計図を作るのは財務省の仕事。来年度は税収が7兆円も落ちるといわれているから各省庁とも予算の確保が大変です。年度初めの4月から検討が始まり、内閣府に設置された経済財政諮問会議で基本方針がまとめられるのが6月ごろ。8月末ごろに各省庁から財務省に対して予算の概算要求が行われます。その査定を行うのが財務省の主計官たちです」

査定というのはどのようなものなの?

「各省庁担当の9人の主計官の下にいる数人の主査による聞き取りで要求内容を精査します。このとき、主計官側からは相当突っ込んだ主張が展開されます。例えば、防衛省なら護衛艦、対潜哨戒機、航空作戦用戦闘機を削減すべきではないか、というような。こうやって出来上がった財務省原案を各省庁に示すわけです」

なるほど、これでだいたい決まりですね。

「いえ、これが12月の下旬。ここから復活折衝といって財務省と各省庁とのさらなる調整が入ります。これらをまとめたものを、内閣が1月の通常国会に提出して、予算の審議がスタート。議論を重ね、通常なら3月の上旬に衆議院を通過、下旬に参議院で可決・成立という運びとなります。でも今年のねじれ国会ではすんなりいくかどうか」

今のところ、09年度予算案の総額は88兆5480億円。これは過去最高額だ。税収が減る分をいわゆる埋蔵金などで穴埋めしなければならないという。国の未来を左右する予算の審議。他人事とは思わずにチェックしておかなくちゃね。


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