きっかけは第一次世界大戦?

パレスチナ問題を800字でまとめてみた

2009.02.12 THU



写真提供/AFLO
昨年末から今年にかけてイスラエル軍がガザ地区へ大規模な空爆を行った。で、いまさらながら思ったんですが、イスラエルとパレスチナってそもそも何で争ってるんだっけ。

「きっかけは、第一次世界大戦を境に、16世紀から400年近く中東を支配していたオスマントルコ帝国が解体してバラバラになったことです」と財団法人 中東調査会・主席研究員の中島勇さんは語る。

「旧オスマントルコ領のパレスチナ地方だけが、そこに住んでいたアラブ人と、実は2000年以上前にここで暮らしていながら国を追われ、世界中に散っていたユダヤ人との間で奪い合いになったのです」(同)

国際情勢の混乱に巻き込まれた両者は、共にこの地に自国が作れると期待させられていたこともあり、正面からかち合った。当時、この地は暫定的にイギリスが委任統治していたが、紛争が収拾しないまま1948年に統治を放棄。国連が土地の分割案を提示したが、有利な条件を得たイスラエルは国連案を受け入れ、同年に国家として独立。一方、アラブ人の一部はこの地に残り難民となり、国連案にも納得できず抗争を続けている。現在彼らが暮らしているのが、どこの国にも属していないヨルダン川西岸部分とガザ地区だ。

「しかし、90年代にパレスチナが歩みよって、和平交渉が行われたこともあったんです。94年にはパレスチナ暫定自治政府も誕生して、和平交渉が進めばこの政府はやがてパレスチナ国となるはずでした。でも2006年に政権を取ったハマスという政党がイスラエルを認めないという強硬姿勢なため、対立は激化しました」(同)

中島さんは、空白となっているヨルダン川西岸部分とガザ地区の主権を確定し、パレスチナ人に国籍を与えることが重要だという。

「ハマスは国際社会から孤立していて、今のままでは西側諸国の外交や援助の受け皿になれないでしょう」(同)

異なる文化のパレスチナ問題を僕らが理解するのは難しいが、解決に向かうことを切に願うばかりだ。


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