短命政権ばかり続くけど…

理論上は無制限だった?「総理の任期」意外な真相

2009.02.19 THU



写真提供/ロイター/アフロ
オバマさんが米国の新しい大統領に就任してちょうど1カ月。これで米国では、あと約4年、長ければ8年間はオバマ政権が続くことになる。米大統領の任期は1期4年と決まっていて、腐敗を防ぐために最長でも2期8年と憲法に定められている。大統領を2期にわたってつとめたら、本人がどんなに望んでも3回目は立候補することもできないのだ。

じゃあ日本の総理大臣の任期は何年なのか。じつは、憲法には総理の任期についての規定がない。任期が何年とか、とくに決まっていないのである。しいていえば、総理は慣習として衆議院議員から選ばれるので、衆議院の任期の4年。もっとも、総選挙後に国会で首班指名を受ければ、同じ人が再度総理になることもできる。つまり、理論的には同じ人がずっーと総理を続けることもできるわけだ。大統領制の米国と違い、日本は議会多数派が総理を選んで内閣をつくる議院内閣制。この制度の国では首相の任期が決められていないことも多く、たとえば英国の首相にもやはり任期の規定がない。

ただし「事実上の任期」は存在する。日本は従来、政権与党である自民党の総裁がイコール総理大臣だった。自民党総裁の任期は1期3年で、2期を超えてはならないと党則で決まっている。つまり最長6年。これが現在の「事実上の総理の任期」で、約3年前、小泉元総理が戦後歴代3位の在任日数を記録しながら退任したのも自民党総裁の任期満了にともなってのことだったのだ。

ちなみに、自民党総裁の任期は当初2年だった。しかし1971年の佐藤内閣末期に3年に延長され、その後再び2年に。ところが小泉内閣のときに「やっぱり2年では短い」との声が党内から上がり、任期は再び3年に戻された。そこにあるのはよくわからない党内事情。もともと、3選の禁止をはじめ総裁の任期を決めたのは腐敗防止という意味があったはず。それなら事実上の総理の任期をどうするのか、ちゃんと考えてみるのもいいと思うのだが。


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