与謝野さん兼務でにわかに注目!

財務・金融・経産・経済財政経済閣僚4ポストは何が違う?

2009.04.02 THU



写真提供/時事通信社
中川前財務大臣が「もうろう会見」で辞任したことで、与謝野経済財政担当大臣が3つの経済閣僚を兼務するというめずらしい事態になっている。中川さん自身も財務大臣と金融担当大臣を兼ねていたので、引き継いだ与謝野さんは、当初の経済財政担当にくわえて財務と金融担当の大臣も兼務することになったのだ。つまり「財務大臣」「金融担当大臣」「経済財政担当大臣」の経済閣僚3ポスト。

しかし、そもそも「財務大臣」と「金融担当大臣」と「経済財政担当大臣」、この3つはどう役割が違うのか。そのうえ、経済閣僚はほかにも「経済産業大臣」がいたりする。

その違いを知るうえでいちばんわかりやすいのは、それぞれの大臣が所管(管轄)する省庁の役割だ。たとえば財務大臣が所管するのは財務省。財務省は国の予算づくりをし、通貨システムの安定に取り組んだりするのがおもな仕事だから、予算編成をはじめ、国の財政政策を担当するのが財務大臣となる。一方、金融担当大臣は金融庁を所管するので、金融機関の検査・監督をはじめとする金融行政を統括。経済産業大臣は経済産業省を所管し、貿易や産業技術、エネルギー政策など、企業や経済の発展に関する行政全般がその仕事となるわけだ。

そのなかで経済財政担当大臣だけはちょっとややこしい。所管するのは省庁ではなく、内閣府に置かれている「経済財政諮問会議」。国の経済政策の基本方針を決める会議で、経済財政担当大臣はこの司会をつとめる。いわば経済財政政策に関する総理の知恵袋的存在なのだが、問題はこの会議で決まった大枠をもとに財務省が予算づくりをすること。基本方針づくりで利害が対立する可能性もあるわけで、経済財政担当大臣と財務大臣を兼務するのはバランス的に問題があるのではという懸念もあるのだ。

もっとも、景気悪化が深刻ないま、3つの経済閣僚を兼務するのは政策を素早く実行するうえで効果的という見方もある。ただし与謝野さんは忙しすぎて国会答弁もろくにできなかったりするのだが。


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