「空気神社」に「貧乏神神社」…

もしかして神社ってボクらでも作れるの?

2009.04.09 THU



写真提供/貧乏神神社
「何事のおはしますかは知らねどもかたじけなさに涙こぼるる」と詠んだのは西行。「どんな神様が祀られているかは知らないが、とにかくありがたや~」という意味だという。

しかし、世の中にはわかりやすすぎる神様を祀った神社もある。たとえば「空気神社」(山形県西村山郡朝日町)の御神体は空気。

「きっかけは町の長老の『世の中で一番大事な空気を祀った神社がない』という発案。観光のシンボルとして20年ほど前に創建しました」(朝日町役場産業振興課)

また「貧乏神神社」(長野県飯田市)は今年2月にロイターが世界に発信し一躍有名になった。祭主の櫻井鉄扇さんは元銀行員。退職後に不動産事業で辛酸をなめた際、「俺には貧乏神がついている」と悟り、それを打ち負かすべく、11年前に同神社を創建した。

でも、ちょっと待った。神社創建ってそんなに簡単なものなの? 勝手に作っていいのなら、たき火好きとしては炎を御神体にした「たき火神社」を作りたいんですけど。

「宗教法人としての神社は都道府県知事の認証と宗教法人登記が必要です。また、神社本庁に包括されている神社は伊勢神宮を始め現在約7万9000社で、こちらは神社本庁の承認が必要。しかし、宗教法人ではない神社のような施設なら自由に創建できます。社会的に神社と認められるかどうかは別問題ですが」(神社本庁広報課)

先の2社は大勢の参拝客で賑わっているというが、どちらも宗教法人ではなく、神社本庁とも無関係な屋号だったのだ。神社に関する刊行物を専門に手がける近代出版社の企画制作室長、青木 康さんは言う。

「神社のおもな収入源はお祓いや祈願です。そういう意味では、ユニークな神様をPRして参拝客を集める手法は有効。最近ではペットのお祓いが人気です」(青木さん)

神社もこまかいニーズに応えてくれる時代になったということか、と喜んでいると、前出の櫻井さんいわく「神頼みだけではダメ。自分で努力しないと」。

ごもっともです。


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