「どうすればモテるのか」だって

政府がマジメに「モテ」議論!その驚きの中身と目的とは?

2009.05.14 THU



写真提供/ロイター/アフロ
「婚活」とかいう言葉がメディアでとりざたされているなか、ついに政府までもが結婚の後押しを始めた。小渕優子・少子化対策担当大臣を旗ふり役に発足した「ゼロから考える少子化対策プロジェクトチーム」がそれで、驚いたことに、その第1回会合では「結婚したいと思っている人たちがどうすればモテるか?」を真剣に議論。しかも出会いがないなら行政が政策として出会いの場をつくるべきなんてことまで話し合っているのだ。

いったいなぜ政府がそんなことまで考え始めたのか。少子化対策プロジェクトチームによれば、それはこういうことらしい。従来の少子化対策は「結婚後」が出発点だった。つまり、子どもを持ちたい人たちがいるのに事情があってなかなか実現できない。その環境をどう整備するかというのがこれまでの議論だったのだが、そこをさらにさかのぼり、若者がなぜ出会ったり結婚できないのかを考え、政策として取り組もうというわけだ。

なんだか大きなお世話という感じだが、もちろん政府が議論したところでみんながモテるようになるわけじゃない。実際、今回の議論でも、ゲストに呼ばれた『「婚活」時代』の著者などの識者から「モテる男は『低リスク、低姿勢、低依存』の3低」だとか、出会うためには経済力とコミュニケーション力が必要とか聞くだけで、じゃあ具体的にどうすればいいのかという話になると、まるで無策だったりする。じつは、政府がこんなことを始めたのには理由がある。内閣府が先日公表した今年度版の「少子化社会白書」によると、いまや日本は世界でもっとも少子高齢化が進んでいる国で、今後50年で人口は3割近くも減少し、65歳以上の割合が40%を超すという。政府にとってはいわば「国家存亡の危機」であり、そこでいきなりモテとか出会いとか言い出したのである。

だが「結婚しない=モテない」といわんばかりの議論も失礼な話だし、そもそも結婚するしないは個人の自由。むしろ政府が考えるべきなのは、家族をつくりたくなる国にすることだと思うのだが。


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