25年前は50兆円だったのに…

国家予算が100兆円突破!国の予算はどこまで増やせる?

2009.05.28 THU



写真提供/時事通信社
日本の予算が史上初めて100兆円を突破する。スゴいじゃんって? いや、全然すごくないのである。この09年度予算約100兆円の簡単な内訳は、当初予算が約88兆円に経済危機対策名目の補正予算約15兆円。でもその財源は、半分近くが借金だったりするからだ。

じつはここ数十年、日本の財政は税収が収入全体の6割強しかなく、残りの約3割は借金(新規国債の発行など)でまかなっていた。ところが、今年度に発行する国債は過去最悪の44兆円。今年度の税収見通し(46兆円)は景気後退の影響で大幅に減るのが確実のため、これも戦後初めて借金が税収を上回る可能性が高いのだ。そんなときに100兆円もの予算をつくって大丈夫なのか。「日本の経済が順調なときなら、100兆円の予算は適正な水準ではないかもしれませんね」。こう話すのは、国の予算づくりを担当している財務省主計局の調査課。

「ただ、現在は経済が危機的状況です。そこで今後3年間に予算を集中的に入れて、まず日本経済を回復させる。そのうえで税収を増やすという方向でやっているんです」

たしかに世界を見渡すと、どこの国も財政支出を拡大して景気対策をしている。日本も、とりあえず景気対策が先決で、借金のことはあとから考えるってわけだ。でもその一方、財務省HPにはこんなことが書いてある。日本の借金の状況をほかの主要国と債務残高の対GDP(国内総生産)比でみると、ほかの主要国は財政の健全化を進めて借金が減少したりしているのに、日本は急速に悪化(米国やドイツ、英国は60~80%、日本は約170%)。日本の財政は「主要国のなかでも最悪の水準」であると。

理論上、国債を買ってくれる人がいるかぎり、予算はいくらでも増やすことができるらしい。しかも国債を買うのはおもに国内の投資家だから、国内で貸し借りしているだけという見方もある。ただ、その借金はいずれ国民がなんらかのかたちで負担するもの。景気対策も重要だが、予算の大盤振る舞いは心配にもなるのだ。


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