エコと経済のビミョーな関係

第7回 エコな仕事ってなんだ?

2009.06.23 TUE

エコと経済のビミョーな関係


学生のための就職情報サイト『リクナビ2010』。求人情報のほか、インターン募集企業情報や先輩の体験談、各種特集など情報満載。「時事問題のトレーニング」や「自己分析のススメ」は就活中でなくても楽しめそう。姉妹サイトとして、転職情報満載の『リクナビNEXT』や『リクルートエージェント』などもある。

働く意識に地殻変動!?仕事はエコ・コンシャスがカッコイイ!



TV番組やCM、新聞、雑誌等々、日常生活でずいぶんエコが身近になってきた昨今。となれば、仕事そのものや仕事に対する意識にも何らかの影響が出てきているんじゃないかと思うんですが、どうでしょう。今回は、そんな仕事とエコの関係について取材してみました。

「学生が就職先を考える際、どれくらいエコや環境問題を意識しているかを調査したことはないのでハッキリわかりませんが、学生のための就職情報サイト『リクナビ2010』で学生に行った意識調査アンケートの結果では、バリバリ働くよりは、プライベートや人間関係を大切にする働き方を好む傾向があるようです」(リクルート・HCソリューションズグループ 上田菜月さん)

環境という観点で、学生に人気がある企業や何か目立った動きなどはありますか?

「毎年恒例の人気企業ランキングを環境という視点からチェックしてみると、気になるのが67位にランクインしてきたJA(全国農業協同組合連合会)です。昨年の152位から85も順位を上げてきています。地域に密着した仕事ですし、食の安全などへの問題意識や昨今の農業ブームとも関係しているかもしれません」

ちょっと強引かもしれませんが、これって環境意識の高まりをあらわす動きともとらえられるんじゃないですか?

「『リクナビ2010』で環境というキーワードで検索をすると、環境プラントやリサイクル、農業など5000社以上がヒットしてきます。転職情報サイト『リクナビNEXT』でも、検索に使われたキーワードランキングのなかで環境という言葉が60位(取材時)と健闘しています。プライベートだけでなく、環境に携わる仕事が注目度を少しずつ上げているといえるかもしれませんね」

上田さんによると、「環境で社会貢献している企業特集」や「CO2の削減にチャレンジする企業特集」など『リクナビ』で行った環境をテーマにした特集では、学生さんたちのこんな声も寄せられているそうです。

「環境問題解決に携わりたいという自分の気持ちを強く持てた」
「もともと環境問題に取り組んでいる企業に関心を持っていたため、参考になった」
「環境に対して社会貢献できる会社に勤めようと思った」
「今の企業は現状維持だけでは許されないと思った」
「人々の暮らし、特にプライベートな時間を明るくできる仕事に興味が持てた」

志が高い! スバラシイです。その他には。

「環境において社会貢献するという新たな価値観を与えてくれた」
「企業の探し方において、新しい視点を発見できた」
「環境に力を入れていると知り、エントリーしてみたくなった」
「まったく興味がなかった会社だが、環境問題に対する姿勢で印象がよくなった」
「環境管理を行っている企業ということで、カッコイイと単純に思った」

ほう。エコに力を入れている企業は好感度もアップですか! たしかに、小さい環境負荷で企業体として儲けていくことができれば言うことありませんからね。

こうした学生さんたちの印象が実際の就活につながっているかどうかを知るデータはないようですが、環境という分野が就活におけるキーワードのひとつになっていることは確かなようですよ。
J-WAVE編成部長の久保野永靖さん。編成部長としての多忙な毎日に加え、近年はエコ系シンポジウムやイベントのゲストとしても引っ張りだこです。「まだ先ですけど、定年になったら地方に引っ越して、何か地域に貢献できることをするのもいいな~」とのこと。有能な人材をお探しの方、ビッグチャンスですよ!

ラジオ局でエコをオンエア!?編成部長のエコと仕事の境界線に迫る!



いろいろなことを犠牲にしてまでバリバリ働くよりも、日々の生活や人間関係を大切にした働き方を選択したい。昨今、そんなライフワークバランスが見直されつつあるようですが、エコとワークのバランスってどうなっているんでしょう?
環境メッセージの発信にも力を入れていることで知られるラジオ局「J-WAVE」の編成部長・久保野永靖さんに、ご自身のエコと仕事の関係をうかがいました。ラジオ局の仕事のなかで環境に関する仕事ってどんなものがあるんですか?

「編成局には、編成部、制作部などいろいろな部があるんですが、編成部長はそれら全体を統括しつつ、局としての方向性をハンドリングしていく仕事です。そんななかで環境に関することといえば、リスナーのみなさんに気持ちいいな楽しいなと感じてもらえるような情報を発信したりイベントをしたりすることです。例えば、2005年から毎月1日と祝日・休日、イベントの日に、風力などのグリーン電力で放送する『GREEN CASTING DAY』を実施していますし、昨年からはゴーヤの種をリスナーのみなさんに配って東京の街にグリーンカーテンを広げるキャンペーンもしています。フリーマーケットはもう15年目になるかな」

ずいぶん前から環境問題を意識しているんですね。番組プログラムを見ても、ミュージックステーションとしてのベースはしっかりありつつ、NPO・NGOの応援やLOHASといった社会派的な番組やコーナーも目立ちます。

「エコ・コンシャスな考え方というのは、1988年のJ-WAVE開局当時からの理念なんです。J-WAVEは東京のローカル局ですが、東京という場所は環境負荷とセットです。エコは、その東京で暮らし、情報を発信していくにあたってのエチケットというか、自分たちがどうありたいのかを見つめ直すことだと思うんです」

メディアとして世の中の動きをいち早く感じることって大切だと思うんですが、エコに関してもアンテナを張っている感じですか?

「絶えずエコのことだけを考えているわけではないけれど、それはあるかもしれません。逆に、仕事を通して取り組んだエコで自分自身が変わったと感じることもあります。自宅の屋上でゴーヤの種を植えたら、急に道ばたの雑草にも目が行くようになったり、キャンドルナイトをやってみたら、普段なら耳に入りもしないビールの泡がはじける音が聞こえてきたりね。もちろん一生懸命エコに取り組むのもいいんだけど、気持ちよさとか気づきとかも大切だと思うんですよね。J-WAVEでもそこを大切にしているつもりです」

なるほど~。久保野さんの仕事とエコの関係って、なんだかとっても自然体。「仕事だからエコに取り組む」とか「プライベートではエコしているけど仕事では別」なんていうふうに分けるんじゃなくて、お互いがうまく影響しあっている感じです。エコと仕事もバランスが大事ってことですね。とっても勉強になりました! 最近はオフィスでも、
節電のために夜になると決まった時間に照明が一斉に消されるとか、
ごみの分別が細かくなった、なんていう話をよく耳にします。
そう考えると、たとえ直接環境に携わる仕事をしていなくとも、
今や、エコと仕事は切っても切れない関係になりつつある、
といえるのかもしれませんね。


いざ自分を振り返ると反省することしきりですが、
エコと仕事のバランスについて
あらためて見直してみたいなと思いました!


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