財産分与から家族割引まで可能!

籍を入れるのとどう違う?「事実婚」のメリット&デメリット

2009.09.24 THU



写真提供/AFLO
ずっと結婚しているとばかり思っていた友人が、『事実婚』だと判明。端から見る限り一般的な結婚生活と同じなので、全く気がつかなかった。実際、日常生活で困ることはほとんどないらしい。そう考えると『事実婚』と『法律婚』は、婚姻届を提出する以外の違いはないのでは? 離婚や男女関係に詳しい太田宏美弁護士に話を聞いてみた。

「事実婚は法律的要件を満たさない結婚なので、法律上は戸籍が別々の他人です。ですから、夫の遺産は相続できません。遺書などで相続の意思を明確にしておく必要がありますね。また、生まれた子どもは非嫡出子になります。この場合、母親の戸籍に入り、父親には認知をしてもらうという形になります。税金に関しても、戸籍が別々なので配偶者控除などは受けられません」

それでは、認められている権利にはどのようなものがあるのでしょうか?

「別れるときは離婚と同じで財産分与がされます。また、浮気などの不貞行為が原因なら慰謝料も請求可能ですね。事実婚の場合は、籍を抜く必要がないので片方の意思だけで比較的簡単に離婚ができますよ」

事実婚が成立していれば、他にも公営住宅への入居資格や第3号被保険者として認定も受けられる。健康保険も配偶者の扶養者にもなれるのだ。民間サービスでも、携帯電話では同一住所の住民票など、生計が同じであることが確認できる書類によって、家族割引の対象になる。また、自動車保険の運転者家族限定特約なども認められる。ただし、これらも事実婚を証明するのは、そう簡単なことではないのだとか。

「事実婚を認定するには、お互いが夫婦であるという意識と、第三者から見ても二人が夫婦だとわかる状態であることが必要です。逆に、結婚式を挙げる、結婚したことをはがきなどで周囲に知らせるなどの行動を取れば、同棲を経なくても事実婚は成立します」

事実婚を考えているあなたは、籍を入れなくともとりあえず結婚式は挙げておいた方がいいかもしれません。


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