取り入れると離婚率が上がる?

「夫婦別姓」慎重派が導入をためらうホントの理由

2009.11.19 THU



写真提供/AFLO
結婚しても、希望すれば別々の姓を名乗ることができる「選択的夫婦別姓制度」。その実現に向け、千葉景子法務大臣が来年の通常国会で法案提出を目指しているという。

夫が妻の姓に変えることもできるとはいえ、現状では夫の姓に統一する人がほとんど。夫婦同姓に不満を感じる女性の立場を考えれば、個人的には別姓でも構わない気もする。しかし、夫婦別姓に対する慎重論も根強いのはなぜか? 慎重派の高崎経済大学の八木秀次教授に聞いてみた。

「夫婦が別姓になれば、子どもの姓をどちらの姓にするかという問題も出てきますし、家族の一体感が薄れる可能性があります。現行の民法では、夫婦同氏原則がありますが、これは民法が核家族を基盤とした制度だからです。夫婦別姓は、民法を変えるという大きな話につながります」

海外では、夫婦別姓を認めている国もあるんですよね。

「じつは、日本で議論されているような選択的夫婦別姓制度を取り入れたのは、スウェーデンくらいですね。ただ、スウェーデンは離婚率が極めて高い国になってしまった。結婚制度が意味をなさなくなり、非嫡出子も多く、社会問題になっています」(同)

別姓との因果関係はともかく、そうした現実もあるんですね。ところで、これまで何度も話がありながら、なぜ夫婦別姓は退けられてきたんでしょうか。

「そもそも夫婦別姓は、職業上の不便から旧姓を名乗りたいということから始まった議論なんです。それは、旧姓の通称使用という形で解決できますし、現行法の運用次第で済む事柄も多い。それを民法を改正してまでやるべきか、ということでこれまで通らなかったわけですが。もっと国民的な議論が必要だと思います」(同)

別姓になっても大切なのは愛情という人もいる。愛情なんて、はかないという人も。そういう感覚的な議論もあるからこそ、国民の意見も割れているのかもしれない。皆さんはどう思いますか?


関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト