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CIAとNSAがおとりサイトを巡り仁義なき戦い

2010.03.29 MON

噂のネット事件簿


アメリカ国防総省国家安全保障局(NSA)の公式サイトによると、NSAはシギント(=通信や電波を使った諜報活動)を主に行っていると紹介されている ※この画像はスクリーンショットです
アメリカ中央情報局(CIA)とサウジアラビア政府がイスラム過激派のテロリストに対する「おとり」として作ったウェブサイト(掲示板)に対して、08年ごろにアメリカ国防総省国家安全保障局(NSA)がサイバー攻撃を行っていたことが判明したとワシントンポストが報じた。

報道によると、CIAとサウジ政府が作ったサイトは、実際にテロリストの情報交換の場となり、重要な情報を抑えられるなどおとりとしての効果を発揮していたのだという。しかしこの当時、サウジから多くのイスラム過激派がイラクへと流れ、在イラク米軍に対するテロ行為を行っていたということもあり、NSA側は「サイトがテロリストの温床になっていた」と断定、CIAに対してサイトの閉鎖を要求した。

CIAはその要求を拒否したが、NSAは実力行使に出る。NSAはおとりサイトに対してサイバー攻撃を行い、閉鎖へと追い込んだだけでなく、サウジアラビアとドイツとテキサス州にあった同サイトに関する情報が置かれていた300台のサーバーにも攻撃を加えたのだ。その結果、CIAはもちろんサウジやドイツも、それらサーバーに保存されていた多くの重要な情報を失うことになってしまった。

ワシントンポストの記事では、ある専門家が「テロリストの情報交換サイトは、世界中にミラーが置かれているので、サイバー攻撃で簡単に消滅させることはできない」と指摘している。NSAによるおとりサイトへのサイバー攻撃は、テロ対策としてあまり意味がなかったのかもしれない。

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