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「ヤフー・トピックス」関連書籍が相次ぎ発売

2010.04.27 TUE

噂のネット事件簿


ちなみに『ヤフー・トピックスの作り方』はヤフー・トピックスで実際に見出しに使われる「13文字」と同様に、書籍タイトルも13文字
多くの個人・企業から注目されるネットの1コーナー「ヤフー・トピックス」に関する書籍が4月に2冊登場した。1冊は、ヤフー・トピックスを実際に作っているヤフー R&D統括本部編集本部メディア編集部長である奥村倫弘氏が執筆した『ヤフー・トピックスの作り方』(光文社新書)で、もう1冊は「市ケ谷経済新聞」編集長でPRプランナーでもある菅野夕霧氏が執筆した『ヤフートピックスを狙え』(新潮新書)。

『ヤフー・トピックスの作り方』では、ヤフー・トピックスがいかに作られているか、1日のトピックス編集部メンバーの動きや記事の選択基準、関連リンクの選び方など「人間が介在し、ユーザーに役立つ情報を提供していること」にどれほど力を入れているかも説明している。

もちろん、どのようにすればヤフー・トピックスに取り上げられるかも紹介しているが、同書で重要な要素の一つは「アクセス数(PV)の多いエンタメ系・B級ニュース(広告費を稼げるニュース)」と「アクセス数は少ないが重要なニュース(広告費は稼げないニュース)」をいかにして選ぶかのバランスに苦慮する奥村氏の姿を見られることにある。PVを稼げる記事が芸能系やお色気ニュースであることは認めつつも、Yahoo!ニュースが報道機関である以上、過剰なPV勝負に走ることはないと宣言するあたりに、読売新聞出身の奥村氏の矜持(きょうじ)を感じることができる。

一方、『ヤフートピックスを狙え』は、奥村氏への取材を含めつつも、実際にYahoo!ニュースへ記事を配信する「ネットニュース編集長」として、そして企業のPRも手がけるPRプランナーとしての観点から、菅野氏が「どんなネタを自社が出せばメディアが取材し、それをヤフーに配信し、さらにはヤフー・トピックスが取り上げてくれるか?」を豊富な事例とともに分析したもの。

そこでは、「競争させる」「記録に挑戦する」「豪華・高級にする」「男・女が逆転」といった要素を紹介。だからといって奇抜なテクニックに走ればよいというのではなく、「『本物』だから話題になる」や「熱い人間の存在」といった話題になるものの本質まで言及している。

いずれにしても、今現在のネット界の、いや日本の世論を形作る重要要素である「ヤフー・トピックス」を作る著者、そしてそこに取り上げられる方法を考えている著者による両書籍は、「ウケる方法」「ジャーナリズムとは」「人々の嗜好」を考えるうえで参考になるだろう。

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