ビジネスマンを襲う現代病

第12回ビジネスマンの大敵、水虫を予防せよ!

2010.05.26 WED

ビジネスマンを襲う現代病


現在の水虫患者は2500万人といわれている。ちなみに、靴を履いた指の間の湿度はなんと99.9%!

東京オリンピック以降に水虫が急増!?



ジメジメと蒸し暑いこの季節、長時間、革靴を履くビジネスマンにとって、水虫は天敵といえます。そこで、水虫についての正しい知識と予防法を知るべく、「水虫.com」の監修を務める哲学堂くすのき皮膚科の楠 俊雄先生に話を伺いました。まず初めに、水虫がいつごろからあるかを聞いてみました。

「水虫の研究は1890年代から欧米を中心に始まり、日本では、1918年に東京大学皮膚科教授の太田正雄博士が、水虫の原因菌である『白癬(ハクセン)菌』の分離培養に成功しました。つまり、水虫の原因がわかったのは、約100年前なのです。もともと下駄や草履を履いていた日本人に水虫患者は少なかった。しかし、1965年の東京オリンピックを境に、急速にライフスタイルの欧米化が進み、大半の人が靴を履くようになったため、水虫患者が急増したのです」

ちなみに、日本で最初に水虫になったのは、いち早く靴を履いていた坂本龍馬である、なんて説もあるんだとか。では、そもそも水虫ってどういう病気なんですか?

「水虫とは足の裏や足の指の間、手のひらに、白癬菌という『カビ』が寄生して起こる病気です。白癬菌は、皮膚のいちばん外側の『角質層』に寄生しますが、特に足の裏の角質層は厚いため、白癬菌のすみかとして最適なのです。ただ、白癬菌がついただけでは水虫は発病しません。蒸されることで角質が柔らかくなり、白癬菌が侵入しやすくなるのです。平均温度が20度を超えると白癬菌が活動しやすくなり、かつ蒸れやすくなるので、毎年、5月から夏にかけて水虫患者が急激に増えるのです」 同じ白癬菌が原因でも、水虫は発病する場所によって病名が変わるのだとか。頭なら「しらくも」、股の部分なら「インキンタムシ」になるそうです。では、日常生活では何に気をつければいいのでしょう?

「仕事用であれば靴は3足ぐらい用意して、ローテーションさせて使うのがオススメです。一緒に暮らしている人がいる場合は、相手から感染する可能性も高いので、バスマットはこまめに洗って干す、スリッパは共有しないなどを心がけてください。また、畳やカーペットなどにも白癬菌は潜んでいるので、こまめに掃除をすることも大切です」

白癬菌が付着しても角質層の中に入り込むには、24~48時間はかかるので、こまめに足を洗って白癬菌を取り除くことも大切だとか。水虫を徹底的に予防して、これからの不快なシーズンを快適に過ごしましょう。 ビジネスマンを襲う現代病、今回で最終回です。
みなさんも、おからだ大切に!

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