本場の値段、ハウマッチ!

第1回 ロンドン地下鉄は初乗りが高い? 前編

2010.06.02 WED

本場の値段、ハウマッチ!


ロンドンの銀座街、オックスフォードストリートのトランジットモール。ちなみにロンドンではバス路線も充実しているので、市民はバスと地下鉄を使い分けながら市内を移動するそう。

初乗り料金540円って…高すぎません?



このたびスタートしました「本場に行ったらハウマッチ」。様々なモノやコトが、「その発祥の地や盛んな場所ではいくらでやりとりされているのか?」を探りつつ、それにまつわる経済的なトリビアを紹介していく、といったちょいと博識になれそうな企画でございます。

第1回のテーマは地下鉄。ご存じの方も多いと思いますが、ロンドンは地下鉄発祥の地。そんなロンドンの地下鉄、なんと現在の初乗り料金は4ポンドとかなり高額! 円高の今でこそ円に換算すると540円程度ですが、一時は800円程度に相当していたことも。日本の場合、地下鉄の初乗り料金といったら100円台が相場。日本一高額といわれている京都市営地下鉄でも210円なので、ロンドンの半額以下。た、高いぞ、ロンドン!

「確かにロンドンの初乗り料金は現在4ポンドですが、これは市の中心部にあたるゾーン1の金額です。ロンドンの地下鉄はゾーン制になっており、同心円状に区切られたゾーンによって運賃が異なるのです。4ポンドと聞くと高額な印象を受けますが、ゾーン1に指定されたエリアで市内の主要な地域へ行くことができるので、この区間内で十分ロンドンの街巡りができます。しかも、ロンドンっ子は『オイスターカード』というICカードを持っており、これを利用すれば1.8ポンド(約240円)でゾーン1内を移動できるので、割高感はないと思いますよ」

と、教えてくれたのは、かつてロンドンのサウスバンク大学で客員研究員をしていた北海道大学工学研究科の加賀屋誠一教授。しかも、時間内なら何度でも乗り降り自由。なんだ、実際はちゃんとした割引システムがあるのね。ちなみに、ロンドンでは市民の約80%が日常的に公共交通を利用しており、なかでも地下鉄は市民にとって重要な“足”となっているそう。その背景には、ロンドンの深刻な渋滞事情が大きく関係しているのだとか。 「古い歴史を持つロンドンの住宅は駐車スペースを完備していない場合がほとんど。そのため住民は路上に駐車せざるを得ないんです。そのせいで街には路上駐車があふれ、ひどい渋滞が発生してしまう。ロンドンの中心部では車の平均速度は15km/時程度なんですよ」

15km/時!? 自転車より遅いじゃないですか!

「そのような渋滞事情を受けて、2003年に『コンジェスチョン・チャージ(渋滞税)』というロンドン独自の税制度が導入されたのです」

渋滞税? なんだか聞き慣れない言葉ですが…。渋滞税に関してはまた次回! 本場での値段を知りたいモノなどありましたら、投稿ボタンからリクエストおねがいします

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