本場の値段、ハウマッチ!

第4回 本場ブラジルのコーヒー事情 後編

2010.06.23 WED

本場の値段、ハウマッチ!


ブラジルには、コーヒーの味をよく味わう為に、産地と実際の豆をサンプルに並べて飲み比べができる店もあるそう

進化するブラジル産のコーヒー豆



コーヒー豆の生産量&輸出量ともに世界一を誇るコーヒー大国ブラジル。もちろん、日本人もブラジル産のコーヒーを飲む機会はとても多く、財務省がまとめた2009年の「通関統計」を見ても、ブラジルからのコーヒー生豆の輸入量は11万214トンと、次に続くコロンビアに約3万トンもの差をつけて断然トップ。

また、『ブラジルのことがマンガで3時間でわかる本』(明日香出版社)の著者である吉野亨さんの話によると、「コーヒーはブラジルを代表する輸出商品なので、政府は価格の安定にとても気を使っており、豊作の場合は政府がコーヒーを買い取ったり、逆の場合は市場に放出しています」とのこと。こういった国を挙げての価格の安定化も、世界のコーヒー市場を担う要因になっているのかも。やはり今後も、コーヒー市場はブラジルの独壇場状態!?

「いや、実際はそうも言っていられないんです。最近はベトナムやインドなど、従来コーヒーを作っていなかった国が大きく輸出量を増やしており、ブラジルは脅威に感じています。コロンビアは国を挙げてのコーヒーのブランド化に成功しましたが、ブラジル産のものは、“ほかの産地のコーヒーとブレンドするベース”という印象から抜け出せてないようです」(吉野さん)

なるほど。微妙に状況が厳しくなってきているワケですね…。 しかし、そういった背景を受けてか、近年、ブラジルではコーヒーの開発に割り当てられる研究費などへの投資が拡大し、量だけでなく質の向上にも取り組む動きが高まっているそう。2006年には、ブラジルの「カップ・オブ・エクセレンス」に輝いたミナスジェライス州産のコーヒー豆が、インターネット競売で史上最高値となる1ポンド(約454g)=49.75ドル(約5700円)で競り落とされたことも。

「“おいしいコーヒーは海外に輸出するので国内にはその余りものしか残っていない”なんて言う人もいますが、現在では、ブラジル国内でも良質なコーヒー豆は流通しており、街角にあるカフェなんかでも、日常的においしいコーヒーを飲むことができますよ」(吉野さん)

また、ここ数年、ブラジルではカフェブームが巻き起こっており、その影響でバリスタが注目され始め、バリスタを養成するスクールなど、コーヒーにかかわる新たなビジネスも生まれているそう。国や企業を挙げて、コーヒーの品質向上に取り組むブラジル。いつかは本場で、至福の一杯を味わってみたいものですな。 本場での値段を知りたいモノなどありましたら、投稿ボタンからリクエストおねがいします

本場の値段、ハウマッチ!の記事一覧はこちら

取材協力・関連リンク

関連キーワード

注目記事ピックアップ

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト