危険度最高レベルはあのハチ…!?

海や山で気をつけて! 実は身近な危険毒虫たち

2010.07.29 THU


世界最強の呼び名も高いオオスズメバチ。アウトドアはもちろん、車内や室内に侵入してきた場合も騒がないことが大切。明るい方向へ向かう習性があるので、窓を開けておけばいずれ出ていってくれるのだそう 写真提供/AFLO
いよいよ夏本番。海や山など、アウトドアが楽しい季節の到来です。しかし、アウトドアには危険がつきもの。特に意外な盲点となるのが“虫”の存在。厚生労働省の人口動態調査によると、平成20年に有毒動植物との接触により死亡したケースは20件。そのうち15件が、スズメバチをはじめとするハチとの接触による事故だそう。

「オオスズメバチやキイロスズメバチは、体も大きく大規模な集団を作るので、攻撃を受けると危険です。うっかり巣を叩いてしまい、一度にたくさんのハチに襲われたり、ハチ毒に過敏なアレルギー症状を起こす体質の場合は、死に至ることもあります」とは、日本昆虫協会理事の木村義志さん。

万が一スズメバチに遭遇した場合は、どうすれば?

「スズメバチがいきなり襲ってくることはないので、慌てず冷静に対処すること。特に巣には近づかないようにしてください。彼らは巣を外敵に攻撃されたと感じると、仲間を引き連れて集団で攻撃してくることも。大きな巣の場合、100匹単位の群れに襲われることもありえます」(同)

100匹のスズメバチって…。しかも、ヤツらは切り株の空洞や地中に巣を作ることもあるとか。怖すぎるし、わかりにくすぎるっ!

「スズメバチは巣に近づかれるとカチカチという威嚇音を出します。威嚇のサインを感じたら、とにかく静かにその場を離れること。大声を出したり手で振り払ったりすると、ハチを刺激し、逆効果です」(同)

り、了解です。ちなみに、ほかに危険な毒虫は?

「いや、スズメバチ以外、深刻な事故につながることはほとんどないですね」(きっぱり言い切る木村さん)

カやブユのように血を吸う虫や、ドクガ科やイラガ科などに属するごく一部の毒毛を持つ毛虫、カミキリモドキの仲間のように体液に毒性の強い物質を含む虫もいるが、いずれの被害もしょせんはかゆみや湿疹、水ぶくれ程度。危険度はスズメバチの比ではないそう。

「現在、国内に生息する昆虫の数は数万種類と推測されますが、人間に危害を加える虫は本当にごく一部。むやみに虫を恐れすぎる必要はありませんよ」(同)

数万種…。実は日本って昆虫大国なんですねぇ。とりあえず「スズメバチに遭遇したら、慌てず騒がず」がこの夏の教訓!
(吉原 徹/サグレス)

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