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ツイッターで「RT願います」「犯罪捜査」の是非

2010.07.28 WED

噂のネット事件簿


RTをする際は慎重に ※この画像はサイトのスクリーンショットです
情報拡散力の高さで知られるツイッターだが、そのキモとなるのが「RT」(リツイート=引用)である。今年1月には「ジョニー・デップ死亡」のガセネタが多数のRTをされ、一時期ツイッター上は混乱。たが、デマだったこともすぐに広がり沈静化した。また、6月には、知人の亡き父の撮影した場所を特定するために、ネットに写真を公開し、ツイッターユーザーに場所の特定を求めたところ、多くのユーザーがRTや情報提供を行った。結果、見事「西城沼公園」と突き止められた。これらの事例は、「ツイッターは情報を拡散する能力が高い」ことを見せつける結果となった。

これらと同様に、ツイッターの拡散能力の高さを見せたのが、7月22日朝に発生した東京・足立区でのバイクひき逃げ事故。犯人の逃走現場に居合わせた人物が「足立区かんななでバイクが自転車ひきにげ」とまずは書き込み、「黒の原付によるひきにげ。足立区加平から環七を板橋方面へ逃走。黒のヘルメット、茶髪、ミラー他破損多数」としたうえで、バイクのナンバーを公開した。

そして、この人物は「RT希望。 警察には止められたが、俺はツイッターの力を信じる。これが罪なら捕まえて刑務所ぶっこめや」と書いたが、これに対しツイッター上では「ツイッタラー(編集註:ツイッターを使う人々のことを指す)に犯人の確保まで求めるの」や「警察官の指示を無視して何故行動に及ぶのだ。全く以て理解し難い」などの批判的な意見が登場。

その後、呼び掛けた人物は「警察の初動が遅すぎてテンパっていたので巧遅よりも拙速を選びました。以後気をつけます」と今回こういった行動に出た理由を説明する。

またこの人物は、「ただ効率的なツイートの拡散を」目的として、有名人やフォロワー数の多い人にも無差別にRTを呼びかけたため、この件は相当広範囲に広まっていった。ただ、そのやり方には多くの批判が集まった。さらに、信ぴょう性を高めるためにひき逃げ犯とされる人物が捨てたタバコの箱、被害者の顔写真(目隠ししている)を紹介するなど、熱心に情報提供を呼びかけたが、この段階になると「ツイッターで情報拡散をすることの是非」「警察の範疇に一般人を巻き込もうとすること」「仮にナンバー等の情報が間違っていた場合どうするか?」などの批判が登場することとなった。

あまりに議論が高まったのか、この人物はこの事件に関してのツイートを終了。「ちょっとココロが辛くなってきてしまいました。話の途中ですが離脱させてください。 ごめんなさい。本当にごめんなさい… うまれてごめんなさい…」と書いたうえでツイッターを「自粛」するとプロフィール欄で宣言し、アイコンもツイッターのデフォルトの「鳥」アイコンに変更した。

今回の件はあくまでも「どうも困っている人をみると反射的に助けてしまう」と自身で分析するこの人物の特徴と、犯人への怒りが生みだした行動ではあったが、「情報を発信すること」「他人に拡散を呼び掛けること」などを含め、ツイッターでの情報発信の基準について多くの示唆を与えたできごととなった。

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