知ってなるほど“お金”トリビア

第2回 “現ナマ”はどれくらい流通してるの?

2010.09.01 WED

知ってなるほど“お金”トリビア


ちなみに、国内に流通する銀行券の総数を人口で割った「1人当たりの銀行券保有枚数」でいうと、日本は94枚と世界でもトップクラス(データは20年当時)。でも、そんなにお札、持ってませんよね… イラスト/後藤亮平(BLOCKBUSTER)

1万円札は70億枚以上も出回っている!?



自分の財布、資産家の貯金、銀行の金庫…などなど、日本にあるすべての現金を合わせたら、総額で一体いくらになるのか。なかなか想像もつきませんよね。不況が当たり前の状況になってしまった今、たまには景気のいいことも考えてみたいところ。はたして、日本中にはいくらの現金が出回っているのでしょうか?

「2009年度末時点では、紙幣で約77兆円、貨幣で約4.5兆円。これを合わせた、約81.5兆円が日本で流通しているお金の総額ということになります」と教えてくれたのは、日本銀行発券局の徳高康弘さん。

これは「流通高」といって、家計や企業などが保有しているお金と、銀行などの金融機関にストックされているお金を合わせた額なのだとか。

「お金の流れを説明すると、紙幣の場合、国立印刷局というところで印刷されます。そこで作られた新札はいったん日本銀行に保管され、世間の“現金需要”に合わせて金融機関に支払われるんです。金融機関は、窓口やATMでの支払いに備えるため、日本銀行から現金を引き出して用意します。この現金を人々が引き出して消費活動を行うと、そのお金は売上金として小売店などに集まり、再び金融機関を経由して日本銀行に戻ってきます。貨幣の場合は造幣局で製造され、政府が発行し、日本銀行に保管されますが、そこからは紙幣と同様の流れで流通します」 なるほど。お金は回りまわっているんですね。徳高さんによると、年末やGWなど、人々が多額の現金を必要とする時期には、よりたくさんのお金が日本銀行から金融機関へ支払われ、それらのお金が使われた後、すなわち年始やGW明けなどには、まとまった現金が日本銀行に戻ってくるそうです。では、どの紙幣や貨幣がもっとも多く流通しているかというと…。

【各紙幣の流通量】(データは2009年度末時点)
1位:1万円札(70.7億枚)
2位:千円札(35.8億枚)
3位:5千円札(5.4億枚)
4位:2千円札(1.1億枚)

【各貨幣の流通量】(データは2009年度末時点)
1位:1円玉(398.4億枚)
2位:10円玉(199.2億枚)
3位:5円玉(115.1億枚)
4位:100円玉(101.8億枚)
5位:50円玉(43.4億枚)
6位:500円玉(39.0億枚)

 ちなみに、昨年末時点で流通していた紙幣の総数は、旧紙幣も含め約136億枚で、これを積み重ねると富士山359コ分の高さ、ヨコに並べると地球52周分の長さになるのだとか。いやあ、なんとも豪勢な話ですね。でも、70億枚以上も流通しているはずの1万円札が僕のところになかなか回ってこないのは、何ともさみしいわけですが…。 身近なお金についての素朴な疑問を募集中。下記のボタンから投稿ください。

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