毛のフシギ探偵事務所

第2回 ○○だとハゲやすい、はすべて俗説!?

2010.11.24 WED

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毛穴の数も、ハゲ方も、髪の毛の太さも、髪の悩みなんて一切ないころから実は決まっていたんですね。ちなみにひとつの毛穴からは、うぶ毛なども含めて通常2~3本ほどの髪が生えているのだそう 画像提供:garage-5884 / PIXTA(pixta.jp)

M字やO字、毛穴の数もすべて遺伝!



「○○だとハゲやすい」。体毛が濃いと、髪が細いと、おでこが広いと…など、巷には様々なうわさがまん延している。

円形脱毛症や感染性による脱毛症など、ハゲの症状にもいろいろとあるようだが、なかでも最も多くの日本人が悩みを抱えているという男性型脱毛症、いわゆるAGAに、そのうわさは当てはまるのだろうか? 日本毛髪科学協会の研究室長である熊澤立直さんに伺った。

「ほかにも、“精力旺盛な人はハゲる”なんていわれていますが、すべて俗説ですよ。AGAの場合、身体的な特徴は、ハゲやすい、ハゲにくいのサインにはなりません」

え? こうだからハゲやすい、というサインはないということ?

「そうですね。ハゲる、ハゲないというのは、簡単にいうと、髪の毛を作る細胞のなかにある『5αリダクターゼII』という酵素が男性ホルモンを受け入れるか、受け入れないかで決まるのです。その酵素が男性ホルモンを受け入れると、髪を作る細胞の働きを妨げるようになり、健康な髪の毛がだんだん細く、短くなっていきます」

ほーう、なるほど。じゃあ、その『5αリダクターゼII』という酵素が男性ホルモンを受け入れる、受け入れないというのは何で決まるのですか? 「遺伝が大きな原因といわれています。M字型にハゲるか、O字型にハゲるかも同様なんですよ」

外見もなにも、すべて遺伝で決定していることなんですね…。ちなみに、髪の毛が細い、太いも遺伝で決まり、さらには髪の毛の数を決める毛穴の数も両親から遺伝するのだとか。

「毛穴の数は母親のお腹の中にいる時から決まっていて、その数は一生変わりません。なので、実は赤ちゃんのころの髪の本数と大人になった時の髪の本数は同じなんですよ」

え!? 赤ちゃんって髪薄いじゃないですか!?

「あれは髪1本1本が細くて短いだけです。成長するにつれてそれが太く長くなり、老いていくにつれて再び細く短くなるんです。ハゲた状態も実はその髪の毛が細く短くなった状態と同じなんですよ。毛穴から毛は生えているものの、パッと見ただけではわからない状態になっているんです」

ってことは、一見、ツルッとしている人でも髪の毛は生えているってことですか?

「そうですよ。よーく見てみたら肉眼でわかる人もいますし、顕微鏡レベルでないとわからない人もいます」

なるほど。そうだったとは驚き!

ちなみに、髪の毛の衰退はたいていの人が20歳を過ぎたころから始まり、ひとつ年をとるごとにだんだんと細くなっていくのだそう。ってことは、私の髪も、もはや衰退の一途をたどり始めているということ…。そろそろ本格的に髪のケアを始めなければ! 「毛」にまつわる疑問、質問、お便りなどありましたら右下の投稿ボタンからおねがいします

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