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絶版漫画を無料配布!『ラブひな』180万DL

2010.12.08 WED

噂のネット事件簿


広告挿入のイメージ画像(赤松健氏の公式ブログより)。ラブひな公開後3日間の広告クリック率は10%だったという ※この画像はサイトのスクリーンショットです
さまざまな書籍の電子書籍化については議論がなされているところだが、そんななか、漫画家の赤松健氏が、「広告入り漫画ファイル図書館」を構想中だ。

赤松氏がたちあげた同構想の公式サイト「Jコミ」は、絶版になったマンガを作者に許諾を得てスキャンし、広告入りPDFファイルとして無料公開するサービス。利用者はその広告入りPDFファイルを自由にダウンロード、再配布できる。広告のクリック率に応じて作者に広告料を還元する仕組みとなっており、作家側にとっては自身で作品をスキャンする必要なくして還元があり、広告主側にとっても「延々とコピーされ続け、延々と保有される広告」「広告ページでの立ち止まり率、クリック率が高い」などのメリットがあるという。

この構想が11月中旬、氏により発表されると、2ちゃんねるの住民たちは当初

「単行本にならなかった読み切りマンガとかも配信するって言ってるのは面白そう」
「マイナーな雑誌の単行本化してない漫画とかやって欲しいね 誰も読まなくて切り捨てられそうだけど」
「チャレンジ精神は良いと思うわ。ビジネスになるかどうかと、既存出版社との軋轢はおいておいて」
「絶版漫画ってのは面白いな。知名度の低い漫画が発掘されてネットでブームになるということは十分考えられる」

など好意的に受け止める声のほかに、

「で、広告費はいくら赤松に入るの?」
「10000%出版社につぶされる」

と冷ややかな意見もあった。こういった質問が多数寄せられたのか、赤松氏は公式サイトでそれぞれ「(運営費を)広告収入でしのぐため、赤松氏側の取り分はゼロにする」「絶版のものを扱うので、出版社とは競合しないはず」「PDFなら、どんな電子ブックリーダーでも読めるから」などと回答。2ちゃんねるではさらに「これでダウンロード数ゼロだったら笑える」というコメントもあったが、氏は実験のベータ公開版として自身の人気作品『ラブひな』全14巻を11月26日より期間限定で無料ダウンロードを開始。すると、12月3日には合計170万ダウンロードを超えるなど大人気となったことを受け、赤松氏は6日にはJコミの今後などについて緊急記者会見を開催した。漫画ニュースサイト・コミックナタリーによると、会見で氏は週刊少年ジャンプの佐々木編集長とも会談し、「佐々木編集長には、埋もれている作品に日の目が当たることを歓迎していただいている」と説明したことから、ネットではジャンプの過去作品が再び読めるかもしれないと期待する声も生まれている。

なお、Jコミでは、ベータテスト第2弾からは有料になるが、今月中にさらに3タイトルの配信を開始する予定。そのなかにはタイトルは明かされなかったが週刊少年ジャンプ(集英社)で連載されたものもあるという。

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