毛のフシギ探偵事務所

第5回 あの場所の毛はなんでちりちりなの?

2010.12.15 WED

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ワキ毛には立派な役割があるとしても、女性のワキの下はこうであってほしいですよね… 画像提供/nao-p / PIXTA(pixta.jp)

あの毛の“縮れ”には意味があった!



みなさんも自分の体をよく観察してみると、手のひらと足の裏以外のほとんどの部分に毛が生えていることに気付くはずです。頭髪、眉毛、まつ毛あたりは顕著にわかりますが、よーく見ると耳たぶなんかにもうっすらと毛が生えていたり。

そんな全身をおおいつくす毛のなかで、2カ所だけ、チリチリしている毛がありません? そう、ワキの毛とアソコの毛! その部位に毛が生えてきた頃から疑問に思っていたのですが、なぜ、この2カ所の毛は縮れているの!? 

「まず、ワキの毛ですが、ワキの下というのは、密閉されていて肌がこすれやすいですよね? そんな肌と肌の摩擦を防ぐためということが、まずワキ毛の役割として挙げられます。そして、ワキの下は肌の表面近くに動脈が流れており、数々の神経も集中している、いわゆる“急所”です。それを守る役割もワキ毛にはあるのです。そのため、ワキ毛は保護能力の高い縮れ毛になっているんですよ。縮れ毛は直毛に比べてクッション性があり、保温効果も高く、急所を守るにはうってつけの毛なのです」

と、教えてくれたのは日本毛髪科学協会の研究室長を務める熊澤立直さん。なるほど。ワキの毛って存在自体疑問に思っていたのですが、その謎も解けました。 ということは、アソコの毛も同じ?

「そうです。陰部には、子孫を残すために必要な器官が集まっていますから、外的なショックや極度の冷えなどからは守らなければいけません。また、陰部もワキの下もムレやすいため、通気を良くしてムレを防ぐためにも、不規則に縮れた毛である必要があるんですよ」

なるほど。この形にはそんな重要な役割があったんですね。

「ワキ毛や陰毛は、毛の形状が縮れ毛になるような形をしており、毛の断面は楕円形だったり、なかには三角形のものもあります。また、毛根も縮れ毛になりやすい湾曲した形になっているんですが、成長するにつれて毛同士がこすれ合い、より縮れた毛になっていくという仕組みもあるんです」

へぇ~! 摩擦による縮れ、でもあったとは驚き。

ワキ毛や陰毛は邪険にされがちですが、それだけ立派な機能を持っているのだから、無下(ムゲ)に扱うのはひかえてあげるべきですね。毛だけに。なんつって。 「毛」にまつわる疑問、質問、お便りなどありましたら右下の投稿ボタンからおねがいします

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