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ジョブズ氏休職で「後継者問題」憶測飛び交う

2011.01.21 FRI

噂のネット事件簿


55歳のジョブズ氏。容態が気がかり ※この画像は、サイトのスクリーンショットです
米Appleのスティーブ・ジョブズ最高経営責任者(CEO)が、病気療養のため休職することが17日、明らかになった。IT界をリードする世界のカリスマだけに、このニュースは瞬く間に世界をかけめぐり、ドイツ市場で同社の株価が急落したあと、米ナスダック市場でも、一時6%超安まで急落。今回の休職の影響が懸念されたが、翌19日に同社の2010年10~12月期決算が過去最高の収益であったことが発表になると、値を戻す結果になった。

ジョブズ氏は、2004年から今回で3度目の休職。CEO職にはとどまるというが、詳しい病状などは不明で、復帰時期も明言されていない。そのため「後継者問題」についての憶測が、世界の各ニュースサイトで論じられている。

IT系ニュースを扱う米CNET Newsでは、ジョブズ氏がいない間、代理を務めるクック最高執行責任者(COO)の手腕を認め、ジョブズ氏がクック氏を主要イベントのステージに上げることが増えてきていることにも言及。後継者にいちばん近い人物であることを示唆している。そのほか、Appleの宣伝担当、フィル・シラー氏、最高財務責任者(CFO)でピーター・オッペンハイマー氏などたくさんの名を挙げ、同社の優秀な人材について説明している。ただ、結局クック氏にしろ、他の誰かにしろ、ジョブズ氏のようなAppleの顔になれるかどうかについては疑問視。

また、イギリスの通信社・ロイターでは著名アナリストたちがさまざまな見解を述べている。いくつか紹介すると、

「Appleは今やジョブス氏だけでなく、交代要員も豊富であることは明らかだ。アップルの層の厚さは過小評価されているのではないか。ジョブス氏の休職での業務リスクはないが、知覚リスクはある」(ハドソン・スクエアのリサーチアナリスト、ダニエル・アーンスト氏)
「ジョブス氏による編集や品質管理はアップルにとって非常に重要であったため、2-4年ぐらい経って、会社は彼の不在を本当に感じ始めるだろう」(エンダースのアナリスト、ベネディクト・エバンズ氏)
「スティーブ・ジョブス氏が病気休職するからといって、製品が売れなくなるとは思わない」(IDCのアナリスト、フランシスコ・ジェロニモ氏)
(以上一部抜粋)

このように、ロイターにコメントしたアナリストたちの意見をまとめると、ジョブズ氏の休業がいいニュースとは言えないが、すぐに同社の経営に影響を与えることはないという意見が大勢を占めているといえよう。

一方、

「市場ではスティーブ・ジョブス氏は、Appleの戦略的方向の原動力とみられている。すい臓がんが再発したのだとすれば、非常に心配だ」(野村証券の技術アナリスト、リチャード・ウィンザー氏、一部抜粋)

と、2004年の休職理由であるすい臓がんについて触れる人もいた。

日本のネット掲示板ではこんな意見が寄せられている。

「ジョブズがいなくなったらmac終わりってよく言われてるけど どうなるかな」
「これは、日本人として喜んでいいんだろうか、複雑な気分だ。不謹慎だが日本の電機メーカーにとっては、物凄いチャンスだと思う」

世界の景気を左右しかねないジョブズ氏関連のニュースは、本人が休職中のあいだもインターネットをにぎわすことになりそうだ。

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