犬は喜んで庭を駆けまわる、なんて聞きますが…

真冬の季節…犬や猫はどのくらい寒いとつらいのか?

2011.01.28 FRI


遠巻きにストーブを見つめる猫の姿。「早く駆けよって、暖まりたい!」と言いたげな表情に見えてきませんか!? 写真提供/gettyimages
本格的な寒さが続く今年の冬。雪が降り積もる日には、おなじみの童謡、「雪」が浮かびませんか? その歌では、犬は喜んで庭を駆けまわって、猫はコタツに…とかいいますよね。この歌詞、「犬は寒さに強く、猫は寒いのが苦手」と解釈できるけど、実際にはどうなのでしょう? 犬や猫の行動や習性に詳しい、プリモ動物病院相模原中央の院長・川野浩志氏に、犬と猫の寒さへの耐性にまつわる話をいろいろ聞いてみた。

「犬と猫、どちらが寒さに強いかと問われれば、犬に軍配が上がりそうです。もともとの原産が、犬は東アジア高地なのに対して、猫は中東の砂漠地帯ですから。もちろん個体差はあるし、品種による差が大きいので原産国だけでの判断はできませんが」

個体差とは、どのように違うということでしょうか。

「ぽっちゃり体型の犬や猫は、皮下脂肪が断熱材の働きをするので、痩せているものに比べて寒さに強いといえます。しかし、散歩などの運動が足りずに筋肉が痩せ細っていると、体を動かすことによって生まれる筋肉の熱放射が足りず、寒さに弱くなってしまうので、適度な筋肉があるほうが寒さに強いんです」

なるほど。では、寒さに強い品種にはどんなものが?

「季節により上の毛が生え変わる、二重毛の品種は寒さに強いです。犬ならシベリアンハスキーやチャウチャウ、猫ならメインクーンやロシアンブルーなど。また、ヤカンに入っているお湯が茶椀に入っているお湯より冷めにくいのと似た理屈で、体の大きな品種のほうが、体温を保ちやすい、ということがいえそうです。ハスキーよりチワワのほうが寒がりというのは、経験から見ても間違いないでしょう」

最後に質問です。実際にはどのくらい寒いと、犬や猫はつらいのでしょう?

「科学的なデータもなく、そもそも犬や猫と会話できない以上、正解には永遠にたどり着けませんが、人間が寒いと思う気温になれば、犬や猫も同じように寒いと感じているかもしれません。体や足が冷たくなる、震える、毛を逆立てる、穴を掘る(ソリ犬が極限状態で見せる反応)といった、寒さを感じている時に見られる反応で、間接的に判断するしかないですね」

正確にはよく分からないけど、ストーブの前やコタツに一日中居座っている犬や猫の話もよく聞くので、やっぱり寒いのはつらいんでしょうね。
(伊藤 裕/GRINGO&Co.)

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