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自炊キット貸出に無料漫画配信…多様化する電子書籍

2011.02.21 MON

噂のネット事件簿


「Jコミ」では、スタッフが手作業で絶版漫画をデータ化しているという ※この画像はサイトのスクリーンショットです
書籍を裁断してスキャナで取り込み、自分で電子書籍にすることをネットスラングでは「自炊」という。電子書籍の出版点数はまだまだこれからというなか、「自炊」する人や、本を送れば電子書籍化してくれるという「自炊代行」(※「他炊」という場合もある)業者も続々と登場。「代行」については著作権法違反にあたる可能性もあるとしてネット上を中心に議論が繰り広げられているが、「書籍電子化」を求める流れは確実に広がりつつある。

そんな流れを意識してか、大手CD・DVDレンタル・販売店のTSUTAYAが大阪・枚方市につづき、横浜市みなとみらいの2店舗で、実験的にスキャナと裁断機を貸し出すサービスを始めていると各種ネットニュースサイトが報じている。

17日には、マンガ喫茶「メディアカフェポパイ」横浜駅西口店も「自炊」を支援するサービスを開始したと発表。利用者が書籍を持参した場合に限り、裁断機とスキャナ、PCを貸し出すという。

一方、既刊書籍を著作者再度公認で電子化し、新たな収益を上げようとする動きも実を結びつつある。絶版漫画を電子化し、広告をつけて無料配布する「Jコミ」は、広告がある一定回数以上クリックされると、マンガの作者に一定の広告料が支払われるという仕組みだ。『ラブひな』で知られる漫画家の赤松健氏が主催し、昨年11月にテスト版をスタート。18日現在で総ダウンロード数は329万8475にものぼる。1月11日から新條まゆ氏の『放課後ウエディング』を公開したところ、1月25日には新條氏に広告料52万5000円が支払われたという。これは「電子化」によって、既に市場から消えていた作品が再びビジネスになり得ることをしめしたものと言えるだろう。

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