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放射線量を可視化したサイト・アプリ登場

2011.04.01 FRI

噂のネット事件簿


microsievert.netの様子。今回厚生労働省の勧告により、福島の原子力発電所の現場作業員に関して、体に受ける放射線の被曝線量の限度は、10万マイクロシーベルト/年から25万マイクロシーベルト/年に引き上げられた ※この画像はサイトのスクリーンショットです
福島県の原発事故は、世界に大きな衝撃をもたらしている。報道番組などを通して連日放射性物質に関する測定値が発表されるが、一体どのくらいの量なのか実感がわかない…という人も多いのではないだろうか。そんななか、今いる場所にどの程度まで放射性物質の影響が及んでいるのか、ビジュアルでわかりやすく表現しようという動きが広がっている。

たとえば、放射線量を可視化したサイト「microsievert.net」。ここでは放射線量を「自然被爆量」「放射線業務従事者の上限」「発ガン率0.5%上昇」「緊急に脱出が必要」という4レベルで表現。黒い画面に、量の異なる白い雨のようなドットを降らすことで、放射線量のレベル感を表している。関東の7都県および第一原発30km圏内の地域について表示されている。

このほか、文部科学省の発表データをもとに、放射性物質の影響を表現したアプリも登場しiPhone向け「放射能情報」やAndroid向け「放射線チェッカー」などがダウンロード数を伸ばしている。

出版界の情報提供も始まっている。講談社ブルーバックスは、「放射性物質への不安が広まっておりますが、正しい知識を持つことが沈着な対応につながります。本書の情報が皆様の不安を取り除き、冷静な行動の一助となることを願っております」として、原子力施設や安全対策に関する基礎知識・データをまとめた「日本の原子力施設全データ」(2001年)の一部を無料公開。

岩波書店も、雑誌『世界』2011年1月号から「原発輸出──これだけのリスク」(明石昇二郎)、『科学』から「動燃東海事故による放射性セシウムの関東平野への広がり」(青山道夫・大原利眞・小村和久・1999年1月号)・「原発震災──破滅を避けるために」(石橋克彦・1997年10月号)など5論文を無料公開している。

インターネット上では今回の原発事故による健康への影響や対策について様々なデマが拡散した経緯がある。正しい知識により、冷静な行動をこころがけたいものだ。

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