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カンヌ受賞監督をネット上から支援する方法とは?

2011.07.22 FRI

噂のネット事件簿


様々なプロジェクト実現のための資金をネット上で募る「motion gallery」。キアロスタミ監督の映画製作、復興支援花火大会、外国人誘致のための旅行サイト立ち上げ、教育NPO による研究活動といったプロジェクトが資金集めを行っている ※この画像はサイトのスクリーンショットです
様々なプロジェクトに必要な資金をネット上で募るサイト「motion gallery」が、7月14日にオープンした。

ネット上で資金調達を行う「クラウドファンディング」のひとつであるこの「motion gallery」。現在、サイト上で資金調達が実施されているプロジェクトは、『桜桃の味』でカンヌ国際映画祭・パルムドールを獲得したこともあるイランの巨匠、アッバス・キアロスタミ監督の新作『THE END』を日本で撮影するというものや、東北の被災地各所で同時開催される予定の花火大会『LIGHT UP NIPPON』で20発以上の尺玉を追加で打ち上げるなどだ。

「motion gallery」では、プロジェクト発起者はサイト上で「チケット」を販売する形で資金を集め、その販売額が設定された期間内に目標金額に達した場合にのみ、集まった資金がプロジェクトのものとなる。逆に、目標金額に達しなかった場合は、全額ユーザーのもとに返る仕組みだ。また、プロジェクトの所有権は100%プロジェクト発起者に帰属するものとなり、チケットを購入したユーザーに「売り上げの何%」といったような形での金銭的な見返りはない。しかし、その代わりに、購入したチケットの額に応じて、映画のDVDがプレゼントされたり、“Special Thanks”として名前が掲載されるなどといった特典がある。

つまり、融資や投資という形ではなく、寄付や支援に近いのが「motion gallery」。サイトを管理する大高氏によると、「お金がない、売れない」ということが理由で創造活動がままならない映画製作者や芸術家をサポートする目的でスタートしたとのことで、アメリカのファンディングプラットフォームである「Kickstarter」を参考にしたという。

大高氏は、東日本大震災後のネット上での募金活動などを見て、「社会貢献に関心を持つ潜在的な寄付者・支援者の数は多い」と確信しているという。そして、様々なプロジェクトを成功させるだけではなく、資金提供者の「自分のお金の使い道を通じて自分を表現したい」という気持ちに応えるという目的を持ったサイトでもある、と語っている。

「これからも、映画や芸術等の文化、そして震災復興といった、社会を元気に、創造的にするプロジェクトの支援を行っていきたいと思っています」という大高氏。各プロジェクトの動向も含め、新しいファンディングプラットフォームとしての「motion gallery」の今後に注目だ。

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