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ストレスフリー社会に貢献か どくきのこbotが人気

2011.07.25 MON

噂のネット事件簿


どくきのこbotは1日に吐いた「毒」をTwilogでまとめている ※この画像はサイトのスクリーンショットです
『王様の耳はロバの耳』という童話がある。これは、ロバのような耳を持った王様の散髪をした理髪師が、そのことを他言無用とされるも誰かに言いたくなり、穴に向かって「王様の耳はロバの耳」と叫ぶもの。

これのツイッター版ともいえそうなのが、「どくきのこbot」である。時には誰しも毒づきたいもの。どくきのこbotは「皆様からDMで寄せられた毒舌、呪詛、陰口、皮肉等を匿名表示する投稿コーナーです」との説明書きどおり、言いたくてたまらない悪口をDMで送ると審査のうえで代わりにツイートしてくれるのだ。

どくきのこbotの公式ブログでは、現代社会は「ストレスとの戦い」であり、Twitter・Facebookなど「知人の監視下では滅多な事はつぶやけるものではありません」と前提を置いたうえで、「あなたの中の毒をどくきのこに吐き出して、ポジティブな自分を保ちましょう!」と呼びかけている。7月22日現在、フォロワー数は約3万6000人。多くの人から支持されているのは、実はただのbotではないという点にある。どくきのこbotは採用されるよう工夫をこらして応募する「ハガキ職人」の要素もあるのだ。というのも、送られたDMすべてがどくきのこbotから吐きだされるのではなく、「中の人」がきちんと選別して毒を吐いているのである。

公式ブログ「どくきのこbot取扱説明書」では、不採用基準を14項目作っている。たとえば「アフィリエイト、情報商材販売、マルチ商法、アダルトサイト等のリンクURLが含まれる投稿」「文章不成立」「愚痴、陰口、呪詛、毒舌、皮肉、風刺から外れる内容」「個人情報の暴露を目的としていると思われる内容」である。

また、文意が変わらない形で内容を改変することもあると宣言しているが、それは「個人情報保護」「投稿文の文法に問題があると認められる場合」などだ。これらを踏まえると、どくきのこbotが私怨に満ちたツイートを闇雲に吐きだしているのではなく、実に常識的な「編集」をしていることがわかる。

それでは、いくつかどくきのこbotによって吐きだされた「毒」をみてみよう。
「電車で大声で通話し始めた女。会社の面接だったらしい。落ちろ」
「2人でいる時にケータイいじってるやつって何なんだろうね。私にそんなに興味がないのは分かるけどいくら友達でも失礼だと思わないか。直接注意するのも気が引けるし普通にやめて欲しいよ」
「『胸の谷間がみえる~』じゃねぇよ!!そんなたるんだ服きてくるからじゃ!わざとだろうが。見て欲しいんだろ!」

さすが、「中の人」に採用されただけあり、「わかるわかる!」とうなずける内容が多い。なお、最近どくきのこbotは採用枠を減らしているという。より燃える「ハガキ職人」が増えるかもしれない。

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