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タブレット市場「前年比300%」と専門家予測

2011.08.05 FRI

噂のネット事件簿


タブレット市場で圧倒的なシェアを誇るiPad。2010年度の国内市場では、9割以上のシェアを占めている ※この画像はサイトのスクリーンショットです
2010年のiPad発売以来、着実に売り上げ台数を伸ばし続けるタブレット型端末について、先頃、複数の調査機関が相次いで市場予測を発表。いずれの調査機関も、タブレット端末市場が順調に拡大し続けると予測している。

矢野経済研究所が7月28日に発表した「タブレット市場に関する調査結果 2011」というリポートによると、2011年度のタブレット端末の国内出荷台数は、タブレット元年となった2010年度に比べ約200%増の291万5000台と予測。同研究所は、「夏季商戦までは一部メーカーの製品に人気が集中しているが、年末商戦に向けてパソコンメーカーやAV機器メーカーの製品が加わる」との見通しを述べ、2013年度には出荷台数が602万台に達するとの予測を発表している。

一方、ICT総研が8月2日発表した「タブレット端末市場に関する需要予測」というリポートによると、2011年度の国内タブレット端末市場は前年度比2.3倍の188万台と予測。同社は、現時点で圧倒的なシェアを占め、市場開拓者としての強みを発揮しているiPadの優位性を説いており、「2015年頃までは、iPadが半数程度のシェアを占める」と予測している。

両機関のリポートを精読すると、タブレット市場予測の難しさが浮き彫りになる。実際、今年度の出荷台数予測について、矢野経済研究所が291万5000台と予測しているのに対し、ICT総研は188万台と100万台以上の開きがある。2013年度の予測に関しては、その差は602万台と345万台と、250万台ほどまで広がる。両者の「タブレットの定義(※)」に差があるにせよ、この数字の隔たりは小さいものとは言い難い。

ちなみに、ICT総研は、タブレット普及の条件として「通信環境の整備」「タブレットの画面の大きさに適した専用アプリの充実」「電子書籍コンテンツの増加」などを挙げている。一方、矢野経済研究所は、「パソコン系OS 搭載モデルの増加」「ディスプレイサイズの多様化」などを理由に、スマートフォンとの棲み分けが進むと指摘している。どちらの予測が的を射ているかわからないが、いずれにせよ、「タブレット市場は当面順調に拡大する」という予測だけは両社にズレはないようだ。

(※)
ICT総研:「タッチスクリーン入力可能な6~11インチ程度のディスプレイを備えたスレート型情報通信端末」
矢野経済研究所:「5.0インチ以上のディスプレイを搭載」

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