ネット界の“旬”なニュースをお届け!

内田樹「ネットで罵倒を見ると生命力が萎える」

2011.08.05 FRI

噂のネット事件簿


多数の著書を持つ内田が09年に発表した『下流志向』 ※この画像はサイトのスクリーンショットです
評論家の内田樹が1日、自らのブログ『内田樹の研究室』にて、「ネット上の発言の劣化について」というエントリーを発表。内田が「ネットに呪詛を書き込む人」を糾弾した論説が大きな反響を呼んでいる。

内田はまず、ネット界では「自分自身がやりとりしている情報の価値についての過大評価」が起こっており、その“過大評価”に伴う「根拠を示さない断定」「非論理的な推論」「呪詛や罵倒」が存在することを指摘。これは、「お前がオレの言うことに同意しようとしまいと、オレが正しいことに変わりはない」=「お前なんか、いてもいなくてもおんなじなんだよ」ということであると主張する。

そして内田は、「そういう言葉を聴かされているうちに、しだいしだいに生命力が萎えてくる。それはある種の『呪い』である」と断言。「攻撃的なコメントが一層断定的になり、かつ非論理的になり、口調が暴力的になってきている」と言う現状を“劣化”という言葉で説明している。

この意見はネット上でも大変な反響を呼び、

「この所感じていた違和感の諸元が理解出来た感じ」
「確かにネットで意見を書く人は,自信満々の人が多い」
「正しくそのとおりとしか言いようがない」
「劣化というほどネットには歴史があったのか」
「簡単なことを難しく説明するという見本」

など、ツイッターで1800人以上、「はてなブックマーク」でも約1000人がこのエントリーについてコメントしている。内田は、上述の「呪詛や罵倒」について、「言論の自由には『言論の自由の場の尊厳を踏みにじる自由』『呪詛する自由』は含まれない」と主張するが、これについてネット上では、

「う~んちょっと違和感。ネット上のおしゃべりを発言って捉えてるのが世代間なのかなぁ」
「以前だったら『飲み屋の与太話』で済んでた内容が、簡単にネットで公開されて広まるようになっただけ」

と、否定的意見が多く見られた。今回の内田氏の指摘はさまざまな反響を呼んでいる。

取材協力・関連リンク

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト